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三井化学(4183) 自動車用途を除いて需要が低迷しており、業績予想を利益面で下方修正

QUICK企業価値研究所アナリスト 伊藤健悟(2024/02/15)

・サマリー
 24/3期の連結コア営業利益について企業価値研究所では、従来予想の1070億円→930億円(前期比18%減)へ引き下げる。自動車用途を除いて主要製品の需要が総じて低迷。これによる生産・販売数量の減少と採算悪化、固定費負担の増加、事業構造改革費用の積み増しなどで各利益段階の予想を引き下げた。続く25/3期以降は、モビリティソリューション部門をはじめとした成長領域での数量増とベーシック&グリーン・マテリアルズ部門を中心とした合理化・構造改革の効果で業績は回復に向かおう。

・アナリストの投資判断 ~総合化学メーカーの中で割安感がある。株価は徐々に上昇へ
 同社の株価は3Q決算を受けて急落。直近では当研究所の25/3期予想連結PERで約9倍と、業績が大きく悪化している住友化学を除いた総合化学メーカーの平均を下回る。事業環境は厳しいが、成長領域の着実な拡大と構造改革の進展を考慮すると、同平均並みとなる10倍程度の評価は可能であり、株価は徐々に上昇に向かうと予想する。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

伊藤 健悟

シニアアナリスト

化学・繊維セクター担当


【プロフィール】
大阪大学経済学部卒業。山一證券入社、メリルリンチ日本証券を経て、現在に至る。
山一證券在籍時は個人向け営業に従事。マクロ、ミクロの両面からの事業環境・経営状況の分析に加え、その際に培った個人投資家の視点も重視しつつ、レポートの作成や講演などを行うことを心がける。


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