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ダイキン工業(6367) 販売は中国で堅調維持も欧米で減速。最高益更新見込むが予想をやや減額

QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2024/02/19)

・サマリー
 企業価値研究所は24/3期に最高益更新を見込むが、営業利益予想は4200億円から4000億円と会社計画と同額まで減額する。販売は中国で堅調を維持するが、欧米で想定以上に減速しており、3Qの利益が弱かったことを勘案した。会社利益計画は過去実績も踏まえ達成を見込む。25/3期、26/3期の当研究所の業績予想もやや減額。欧州のヒートポンプ暖房等の販売の減速、為替円高等を考慮した。世界各地の新工場立ち上げ等を背景に海外空調事業を中心に業績が成長し、過去最高益の更新が続くとの見方は維持する。配当が減配となるリスクは低いとみており、来期以降は増益に伴い増配を予想。

・アナリストの投資判断 ~中長期で上値余地あるが当面伸び悩む可能性
 株価は昨年7月に上場来高値を付けたが、欧米での販売減速への懸念等からその後は軟調。現状の当研究所の24/3期予想PERは同社の過去5年平均を下回る。中長期的な利益成長の見通し等を踏まえると、株価には上値余地があるとみる。ただ、欧米での販売の底入れが確認できるまで、当面の株価は伸び悩む可能性がある。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

柊 宏二

シニアアナリスト

金融(銀行)・機械セクター、投資戦略、マクロ経済担当

 

【プロフィール】

一橋大学経済学部卒業。三和銀行(現三菱UFJ銀行)に入社後、支店勤務を経て銀行系シンクタンクの三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)に出向。マクロ経済調査などに従事する。銀行に復職し大企業審査、企業再生などの業務担当を経て、06年に当社入社。銀行を中心とした金融セクターの調査に加え、製造業(機械中心)の調査、投資戦略、マクロ経済調査、なども担当する。顧客向けセミナー・研修・勉強会講師の実績多数。

 

日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会ディスクロージャー研究会 銀行評価実施アナリスト


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