【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇米投資家はFRBよりタカ派、年内利下げ3回見込まず
英フィナンシャル・タイムズ紙は2日、米国の投資家が今年の利下げについて米連邦準備理事会(FRB)より慎重になったと報じた。スワップ市場が織り込む12月までの利下げ幅は0.68%と、FRB見通し0.75%を下回ったとしている。トレーダーが予想する6月利下げ確率は先週の経済統計を受け約63%に後退したと伝えた。
(https://www.ft.com/content/9499ab2e-e562-4c46-9cb1-c8a1d990035b)
◇米当局、銀行投資めぐりブラックロックなどを調査
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は2日、米連邦預金保険公社(FDIC)が資産運用大手ブラックロック、バンガード、ステート・ストリートによる銀行への投資をめぐり調査していると報じた。ブラックロックとバンガードが運用するファンドは多くの銀行の株式の10%超を保有、ステート・ストリートの保有率も高いとしている。FDICは、3社が投資する銀行に政治的見解を含め不当な影響力を行使していないか調べると伝えた。
(https://www.wsj.com/finance/regulation/regulator-probes-blackrock-and-vanguard-over-huge-stakes-in-u-s-banks-b9f58619)
◇テスラ世界販売、2020年以降で初の前年比減
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は2日、米電気自動車(EV)大手テスラの第1四半期(1~3月)の世界販売台数が38万6810台と、前年同期比で8.5%減少したと報じた。前年同期比での減少は2020年以来で、ウォール街の予想を下回ったとしている。今年の成長に対する懸念はさらに強まったと伝えた。
(https://www.wsj.com/business/autos/teslas-first-quarter-vehicle-sales-fell-as-ev-market-cools-45bad95f?mod=hp_lead_pos2)
◇テスラ株大幅下落、多くの問題に直面
米CNBCは2日、米電気自動車大手テスラの株価が大幅下落したと報じた。フーシ攻撃で紅海経由の部品が届かずドイツ工場の生産は一時停止、同じ工場が環境活動家のインフラ施設放火の影響も受け、中国で競争が激化、米国では新モデル「サイバートラック」をめぐる賛否両論がある中、第1四半期(1~3月)は一部の値下げの効果なく世界販売台数が前年比8.5%減少したとしている。
(https://www.cnbc.com/2024/04/02/tesla-tsla-q1-2024-vehicle-delivery-and-production-numbers.html)
◇ビットコイン、6月利下げ観測後退で大幅下落
米CNBCは2日、暗号資産(仮想通貨)ビットコインが24時間で5000ドル下落したと報じた。米製造業の堅調さを示す統計を受け、連邦準備理事会(FRB)の6月利下げ観測が後退、ビットコインは3月14日につけた最高値から約11%低い水準に下落したとしている。
(https://www.cnbc.com/2024/04/02/crypto-market-today.html)
◇米国の老後資金、2億2100万円必要も
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は2日、米国で老後を快適にすごせる必要資金の最新版は146万ドル(約2億2100万円)だと報じた。金融サービス会社ノースウエスタン・ミューチュアルの4588人を対象にした最新調査の結果で、1年前の127万ドル(約1億9200万円)から増加、調査参加者の平均的な貯蓄額より大幅に多いとしている。どの程度を確定拠出型年金(401k)で貯めるべきかという唯一の公式はないと伝えた。
(https://www.wsj.com/personal-finance/retirement/retirement-savings-needed-increased-2024-9f7c01e0?st=h4xkgc5mvdm0yo1&mod=googlenewsfeed)
◇米銀の不動産融資、今後3年で300兆円が満期
英フィナンシャル・タイムズ紙は1日、米国の銀行の不動産融資2兆ドル(約303兆円)相当が今後3年で満期を迎えると報じた。大手不動産会社ニューマークがまとめたもので、投資家は高金利で借り換えが必要になり、銀行は慎重な商業不動産融資を強いられるとしている。2026年までに満期を迎える融資のうち6700億ドル(約101兆円)が「トラブル」になる可能性があると伝えた。
(https://www.ft.com/content/18526885-7b0d-4e58-b8b6-66dabd03b00e)
◇大谷翔平に疑問、異文化間のコミュニケーション不全
ブルームバーグ通信は1日、米大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平を巻き込んだ賭博スキャンダルが奇妙な状況になったとするコラムを掲載した。大谷が5日間待たされた記者会見で質問に応じなかったことで、海外メディアは何かを隠している可能性があると受け止めたとしている。欧米では危機管理に積極的な行動が求められるが、日本では殻に閉じこもる傾向があり、異文化間のコミュニケーション不全が起きていると伝えた。
(https://www.bloomberg.com/opinion/articles/2024-04-01/shohei-ohtani-swings-and-misses-at-pr-but-he-s-not-japan-s-first?sref=RtOi1Qqu)