迫る「円防衛」介入 その時、神田財務官は何を思うか（永井洋一）
【日経ＱＵＩＣＫニュース（ＮＱＮ）編集委員 永井洋一】まるで固定相場制を採用している赤字国家でもあるかのように、円相場の解説に「通貨防衛」という用語が普通に使われるようになってきた。
日本相互証券によれば、市場の予想インフレ率であるブレーク・イーブン・インフレ率（ＢＥＩ）は4日に1.431％と2013年10月以来約10年半ぶりの水準に上昇した。円の対ドル相場とＢＥＩには、「ＢＥＩ上昇＝円安」という明確な関係がある。
円が34年ぶりの安値圏に下落し、多くの市場関係者は円買い・ドル売り介入のタイミングが迫っている、とみている。しかし、対外価値の減価を阻止するためだとしたら、事情はこれまでとは大...
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