フィデリティ投信が24日に新規設定した「フィデリティ・新興国中小型成長株投信<愛称:エマージング・ハンター>」は、当初設定額が770億円だった。2024年に入って新規設定された国内公募投資信託(ETF除く)の中で最も多い。昨年来では野村アセットマネジメントが23年1月に設定した「(早期償還条項付)リオープン・ジャパン2301」(同7月償還済み)の1047億円に次ぐ水準。野村証券が1社で販売した。
同ファンドは高い成長が見込まれる新興国の中小型企業の株式を主な投資対象とする。顧客向け資料によると、想定する組み入れ銘柄数は100~150銘柄。投資先のマザーファンドと同じ戦略で運用している米国籍投信では、23年12月末時点で医療教育サービスのアフヤ(英領ケイマン諸島)やプリント基板の欣興電子(ユニマイクロン、台湾)などを上位に組み入れている。
同日にあおぞら投信が新規設定した「あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)2024-04<愛称:ぜんぞう2404>」も104億円を集め、年初来では7番目に多かった。