【日経QUICKニュース(NQN)】資生堂(4911)株が5月10日夕の私設取引で下落している。ジャパンネクスト証券が運営する私設取引システム(PTS)で、15時13分に同日の東証終値(4510円)を436円(9.66%)下回る4074円で取引が成立した。
資生堂が10日の取引終了後に発表した2024年1~3月期の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が32億円の赤字(前年同期は86億円の黒字)だった。市場予想平均であるQUICKコンセンサスの52億円の黒字(1日時点、5社)を大幅に下回った。空港の免税店などでの流通在庫の調整や処理水の海洋放出に伴う国内製品の買い控えによる影響で中国向けが振るわなかった。早期退職に関わる構造改革費用も響いた。