QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2024/06/06)
・サマリー
24/3期連結純利益は1兆4908億円で過去最高益。Morgan Stanleyの決算期変更影響に加え、海外金利上昇や円安、株高等背景に本業収益が伸びた。会社は25/3期連結純利益目標を1兆5000億円と設定。企業価値研究所は25/3期連結純利益を1兆5500億円と予想。期中の円金利上昇を織り込んだ。会社利益目標は金利や為替見通しが保守的で上振れを見込む。当研究所は26/3期、27/3期も円金利上昇等で最高益更新を予想。会社新中計のROE目標9%程度は上振れを見込む。会社は今期大幅増配、1000億円相当の自己株取得を計画。当研究所は期中の追加自己株取得を予想。高水準の総還元性向が続くとみる。
・アナリストの投資判断 ~引き続き堅調を維持し上値試す展開を予想
株価は直近で約18年ぶりの高値圏まで上昇。実績PBRは約1倍と株価指標面の割安感は薄れた。ただ、現状の株高要因となっている金利上昇期待は当面継続する見込み。同社の最高益更新やROE改善、追加的な自己株取得など高水準の株主還元への期待も背景に、当面の株価は堅調に推移し、上値を試す展開が続くとみる。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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