【NQNニューヨーク=戸部実華】米経済は想定以上の強さを保っている。7月25日発表の2024年4~6月期の実質国内総生産(GDP)の成長率は市場予想よりも加速した。それでも市場の利下げ観測は揺るがなかった。インフレの鈍化傾向や個人消費の先行き不透明感を背景に、長期債買いとドル売りがやや優勢だった。
4~6月期の実質GDPは前期比年率2.8%増えた。伸び率は1~3月期(1.4%)から拡大し、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(2.1%)を大幅に上回った。アトランタ連銀が経済指標をもとに予測する「GDPナウ」の前日時点の2.6%も超えた。「景気減速を懸念していた市場は安堵のため息をつく」(イ...

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