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清水建設(1803) 中期的に営業増益基調を見込んだ前回予想を据え置き

QUICK企業価値研究所アナリスト 細貝広孝(2024/08/06)

・サマリー
 25/3期通期の連結業績に関して企業価値研究所では、1Q実績はほぼ想定内で推移したとの見方から、営業利益の黒字回復を見込む前回予想(24年6月)を維持。また、続く26/3期、27/3期も営業増益基調が続くとした前回予想を維持。完成工事(完工)粗利益率の本格的な回復は27/3期以降と考える。
 25/3期1Qの連結業績は、前年同期比9%の減収、同70%の営業減益だった。完工粗利益率は小幅改善にとどまり、完工減が響いて営業減益だった。

・アナリストの投資判断 ~株価の上値切り上げには建築工事の採算改善の確認が肝要
 株価は当研究所の前回予想時点から回復基調となり、一時は950円台まで上昇した。当研究所では27/3期以降に業績回復傾向が強まるとの見方から、950円程度が妥当な水準と考えている。株価が950円の水準からさらに上値を切り上げるには、足元は5%台にとどまっているような建築工事の完工粗利益率改善が肝要と考える。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

細貝 広孝

シニアアナリスト

建設・不動産・住宅・住設セクター担当


【プロフィール】
早稲田大学社会科学部卒業後、QUICKに入社。営業本部にてセルサイド・バイサイド向け営業、情報本部にてQUICKのオリジナルコンテンツである「QUICKデリバティブズコメント」プロジェクトの立ち上げなどに携わった後、03年にQBR(現QUICK企業価値研究所)に出向してアナリスト業務に従事。食品セクター、紙パセクターを担当し、現在は建設・不動産を中心としたセクターを担当。
訪問取材に加え、建設現場や住宅・マンション販売の現場、工場などに赴き、「現場の声」を聞き、「現場の温度」を感じながら企業分析・レポート作成に活かしている。


日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 建設・住宅・不動産専門部会 評価実施アナリスト


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