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高専生が資産形成をカードゲームで学ぶ!茨城高専で特別授業を実施

記事公開日 2024/9/30 12:30 最終更新日 2024/11/5 23:10 資産運用・資産形成 投資信託 資産形成王 金融教育 高専生

【QUICK Money World 吉野 由希】資産形成を学ぶカードゲーム「資産形成王」が今回お呼ばれしたのは茨城工業高等専門学校です。8月21日にQUICKの新卒採用担当者とともに訪問してきました。夏休み中の夏期集中講座として、4~5年生の合計8名に資産形成王を使った「特別授業」と「金融×ITの会社で働くことについて」と題した会社説明を実施しました。いつもの授業よりも盛沢山だったのでどこまで理解してもらえるか不安でしたが、楽しみながら学びQUICKのことも知ってもらえたようでした!

資産形成王とは

このゲームのルールはいたってシンプル。各プレイヤーが自分の手番で引く経済に関する「イベントカード」が起こすさまざまな波乱を乗り越えて、10ターンの間に最も多く資産を増やした人が勝者となります。

増やす対象となる資産は「株式」「投資信託」「現金」の3種類。例えば「株価上昇」のカードを引いたら、手元に株券カードを持っていた場合、さらに株券を1枚獲得できます。「バブル崩壊」のカードを引くと手元のカードのうち参加者全員を対象に、株券1枚・投資信託3枚と現金を残して全部没収されるというイベントも発生します。資産形成を孫から祖父母まで一緒に遊んで学ぶをコンセプトにQUICKが開発した金融教育の教材です。

最新の時事に学生さんたちは前のめり

物静かに始まったゲームでしたが、参加した学生さんたちはカード1枚1枚の内容を吟味しながら進めていました。「好景気で資産カードが増えるのは持っている資産が対象、…持っていない資産は増えないのか」などとカードに記載されているイベントの特性も考えながらプレイしてくれました。いろいろな経済イベントで資産カードが増減することに一喜一憂しつつ、次第に笑い声も大きくなりゲーム後半では大きく盛り上がってくれました。

中でも盛り上がったのは参加者全員が影響を受けるイベントカードを引いた場面でした。「また未知の感染症だー」と、せっかく増えた資産を一斉に没収されたり、なかには「日経平均株価が過去最高!…あれ?最近聞いたことなかったっけ?」と、ゲームを通して経済ニュースを自分ごとのように感じてくれていたようです。

1回目のゲーム終了後に感想を聞いてみると、「バブル崩壊やデフレスパイラルが起きたときに、現金は影響を受けなかった。景気が悪くなっても現金を持つ分には減ることがない」と、この後の講義につながる価値の増減について話してくれました。

講義のパートでは最近の事例として夏場に起きた日経平均株価の乱高下を取り上げました。日銀の金融政策変更というまさに生きた経済イベントがきっかけだったこともあってか、ゲームを通して身近に感じた学生さんたちは真剣にを耳を傾けてくれました。

「金融×ITの会社で働くことについて」と題して、QUICKを紹介する会社説明の機会もいただきました。授業に参加した5年生はほぼ就職先が決まっていましたが、4年生はまだこれからという学生さんもいて「高専生で入社した人はいますか?」や「どのような人が求められていますか?」といった質問などをいただき、QUICKに興味を持ってくれていました。さらに、就職先が決まっている学生さんから「データサイエンティストとして働きたいので、数年後にキャリア採用を考えます!」というお言葉も。QUICKに対する理解を深めていただけたようで、大変嬉しく思います。

「より深く知りたいと思いました」

授業後のアンケートで「自分の将来において、資産形成が必要だと思いますか?」と「資産形成についてもっと勉強したいと思いますか」との質問については「思う」が100%占めました!

また、アンケートの中には以下のコメントもありました。

  • 「複利など、難しい経済用語の基礎的な部分をカードゲームを通して簡単に学ぶことが出来ました」
  • 「ゲームをしてみて、現金に余裕があるときに投資をしたほうがリスクが少ないかなと思いました」
  • 「金融や資産に対して難しいイメージがあり、深く考えたことがありませんでしたが、今回の講義やゲームを通して、大まかに理解でき、より深く知りたいと思いました」
  • 「投資や株などの資産形成に関する知識は、早い年齢で身につけておくべきだと感じました」
  • 「将来の貯金は、ただ貯金するだけでなく投資信託にしたいと思いました」

「将来のためのベースになる知識をつけてもらいたい」

今回の特別授業に対する期待はどこにあったのか。同校のキャリア教育のご担当でもある神野河先生は申し込みの際に「金融リテラシーに関連する授業をしていないので、何もわからない学生がほとんど。株式とはなにか、何のためにあってどういう仕組みなのか、上場している企業とはどういうことかなど、将来のためのベースになる知識をつけてもらいたい」と記入していました。

その神野河先生から特別授業の後に以下のコメントをいただきました。

「資産形成王」ゲームは、学生たちが金融リテラシーを高め、将来への備えを考える上で、非常に有意義な体験を提供してくれました。このゲームを通じて、学生たちは金融市場の仕組みや投資の基本を楽しみながら学び、現実的なライフプランを考えるきっかけとなりました。
株式会社QUICK様のご協力に心より感謝申し上げます。この取り組みが、高専生たちの将来の資産形成と経済的自立を後押しする一助となったことを大変嬉しく思います。

日本では資産形成への関心が日増しに高まっています。反面、金融用語に接する機会は少なく、参加した学生さんの半数が「投資信託」を今日の授業ではじめて知ったそうです。この少ない機会を増やしていき、「資産形成王」を使った特別授業で金融教育・資産形成のリテラシー向上に貢献していきたいと思います。

著者名

QUICK Money World 吉野 由希


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