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「投資信託のいいところはなんですか?」 長岡市立江陽中で金融教育の特別授業!

記事公開日 2023/11/10 17:00 最終更新日 2023/11/13 09:53 資産運用・資産形成 投資信託 資産形成王 金融教育 中学生

【QUICK Money World 岩切 清司】資産形成を学ぶカードゲーム「資産形成王」が今回お呼ばれしたのは新潟県長岡市立江陽中学校でした。10月17~18日にかけて3年生の5クラス、約150名が資産形成王を使った特別授業に参加してくれました。「金融」「資産形成」の授業と聞いて最初は身構えていた様子の生徒たちでしたが、すぐにゲームで盛り上がってくれました!

資産形成王とは

このゲームのルールはいたってシンプル。各プレイヤーが自分の手番で引く経済に関する「イベントカード」が起こすさまざまな波乱を乗り越えて、10ターンの間に最も多く資産を増やした人が勝者となります。

増やす対象となる資産は「株式」「投資信託」「現金」の3種類。例えば「株価上昇」のカードを引いたら、手元に株券カードを持っていた場合だとさらに株券を1枚獲得できます。また「バブル崩壊」のカードを引くと手元のカードのうち、参加者全員を対象に、株券を1枚・投資信託を3枚と現金を残して全部没収されるというイベントも発生します。資産形成を孫から祖父母まで一緒に遊んで学ぶをコンセプトにQUICKが開発した金融教育の教材です。

「お前、株券しか買わないじゃん」

今回は授業を3回に分けました。武道場に机を並べ、4人1組になって座ります。広い空間の中でやや静かに始まった1回目のゲームでしたが、3巡目に入るころには趣旨がなんとなく理解できるようになり「株券買おうかなー」や「10倍株キター!」と盛り上がり始めました。

金融や資産形成に関する言葉もほぼ知らないものの、隣同士の会話からは「お前、株券しか買わないじゃん」、「株券3枚にいしておかなきゃいけないんだよ」などが聞こえてきました。分からないなりに戦略を練り始めていました。株券を持っている場合、配当を引くと持っている株券の枚数だけ現金を得られるので、儲けの度合いが大きいことをつかんだ生徒もいたようです。

ある回で1回目のゲームが終わった後に率直な感想などをたずねたところ、ある生徒が「現金だけがいいというわけではなくて、株券とかも上手に交換して集めていかなくてはいけないと思いました」と述べてくれました。

2回目で戦略を変えたら・・・

1回目のゲームが終わると次は講義に入ります。それぞれの資産カードの意味や複利を題材にした資産の増やし方について説明しました。これにより闇雲に資産を配分したり、1つの資産に偏らせるとなかなか資産が増えていかないことを理解した生徒が多く出てきたようでした。そこで2回目のゲームが終わった後に、1回目と比べて戦略を変えたか質問したところ、いくつか手が上がりました。どのように戦略を変更したのかたずねたところ、以下のようなコメントが出てきました。

  • 「最初から3枚の資産カードを(現金、株券、投資信託の)別々の種類にしてから始めました」。(うまくいったかの質問については首をかしげていました)
  • 「ブラックマンデーとかを引いちゃうと投資信託も4枚以上は没収されてしまうので、ゲームの前半は投資信託を3枚にとどめるようにしていました。ネガティブなカードが場に出てきたことを確認してから現金を投資信託や株券に交換するようにしました」
  • 「リスクを取るようにしたら現金も多くもらえました」
  • 「株券を増やして現金を少なくしました。そうしたら一回目よりも資産カードが多くなりました」

短時間の講義でも吸収した知識を使ってゲームをしていたんだと思うと、若いころから金融や資産形成を学ぶことの大切さを実感させられました。クラスの代表からは以下のコメントもいただきました。

  • 「いままでに株という言葉は聞いたことがあったけど、どういうことなのかよくわかりませんでした。ただ、講義を通して意味などを知って2回目のゲームをやれたのがよかったです」
  • 「2回目のゲームではリスクなどを考えて進めることができたのがよかったです。今日学んだことを将来生かせたらいいと思います」

「投資信託のいいところはなんですか?」

アンケートでは8割近くの生徒さんが今回の授業をきっかけに資産運用に興味を持ってくれたことが分かりました。またその必要性についても理解をしてくれたようです。

また、アンケートには以下のような感想がありました。

  • 「以前から興味はあったものの、手が出しにくい分野だったので授業を通じて簡単にわかりやすく学べる事ができてよかったです」
  • 「資産形成とはなにかが分かって投資や資産に興味をもつことができた」
  • 「投資には元々興味があったのでもっと学びたいと思いました」
  • 「ゲーム形式でとても楽しく投資や資産のこと、お金のことを学ぶことができました。 将来のお金をどうするのか考えるきっかけになりました」
  • 「投資など大人がやることだと思っていたので、カードゲームを通して楽しく知ることができたので良かったです」
  • 「今までは資産形成について全く分からなかったし、難しそうだなとおもっていたのでちゃんと理解できるか不安だったけど、カードゲームを通して楽しく学べたので良かったです」

講義の合間に前に出てきて「投資信託のいいところはなんですか?」と質問してくれた生徒さんがいました。それにつられるかのように他の何人かも前に出ててきてお互いのゲームの進め方の情報交換もするなど、楽しみながらも自分事として特別授業に参加してくれていた様子が伝わってきました。

今回の授業を申し込んでくださった学年主任の村山直子先生は後日のメールにて3学年担当職員による意見交換の内容を送ってくださいました。

【金融教育の授業を開催した狙い】

  • 働く人たちから働く意義ややりがいについて2年間、講話や体験でご教授いただいた。3年生としての学習の1つに、その報酬として「給料」があり、それをどのように運用したらよいか関心をもつこと。
  • 景気が良くないことを生徒は十分知っており、『稼いだお金=貯金』でしかなかった。『運用』していくことの重要性や安全(vs 危険)について学校職員以外の現場の方からお話ししていただきたい。(生徒の関心意欲が高くなるため)
  • 「金融とは何か?」の基本的な知識の向上
  • 社会の動きや、「お金」「金融」というものへの意識付け
  • 授業をきっかけにニュースや新聞により興味をもつこと、アンテナを広げること

上記の狙いに対し今回の特別授業が期待値に届いたのかについてもコメントをいただきました。

  • 生徒が非常に興味をもって取り組んでいた
  • 「家に帰って伝えた」「家の人にも聞いてほしかった」などの意見もあった
  • 短学活(朝や夕方の2~3分くらいの教師の話の時間)にニュースなどの話をしやすくなった
  • 見学に来られた保護者(1名)は「生徒が楽しそうに自然に金融用語に触れながら学習をしていてうらやましかった」と感想を述べられた
  • 「将来投資をしてみようかな。」と言った感想をもった生徒がいたので、期待値に届いたと思う

先生方からの期待値に届いた授業となり光栄です!資産形成王は今後も金融リテラシーの向上に貢献していきます!

著者名

QUICK Money World 岩切 清司

1998年に株式会社QUICKに入社。2002年から金融市場を担当するライター。06年からは日本経済新聞社で記者職に就く。13年から3年半にわたり日経QUICKニュース社のニューヨーク支局に駐在。帰国後、20年から「QUICK Money World」を担当し個人投資家向けの投資情報発信や金融教育事業に携わる。


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