QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2024/09/03)
・サマリー
円高による免税売上高失速を受け、免税売上高予想を引き下げたが、連結営業利益予想は増額。日本人向け売上高予想引き上げや経費構造改革進捗の効果が上回る見通し。時系列では、識別顧客化やコンテンツ拡充による高感度上質消費取り込み、経費構造改革、グループ各社の外販をテコに連結営業利益は続伸へ。次期中計PH1目標(28/3期800億円水準)を1年前倒し達成する可能性も。積極的な株主還元により資本効率改善が進む点を引き続き高く評価。
・アナリストの投資判断 ~PER19倍を目安に株価上昇余地大きい
企業価値研究所が予想する自己株取得を反映したEPSに基づく来期PERは14倍。大手小売業の平均22倍からインバウンド需要成長期待後退を割り引いても、株価上昇余地は大きいとみる(当研究所は今回、19倍を目安に設定)。ただし、一段と円高が進んだ場合、更なる下値リスクも。11月に明らかになる次期中計の詳細、特に株主還元への比重を高めるPH1の資本配分計画に注目したい。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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