QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2024/09/10)
・サマリー
会社側は上期決算発表時(8月9日)に、24/12期通期の調整後営業利益予想を、5300億円→4900億円(前期比2%増)へ下方修正した。南米事業の業績悪化や、北米事業の伸長が想定を下回っていることを反映した。企業価値研究所も、会社修正計画は全体としておおむね妥当と判断、同社修正値と同額に減額する。25/12期以降は、プレミアムタイヤへ一段とフォーカスするとした中期事業計画に沿い、乗用車用高インチタイヤの販売拡大が続く見通しだが、調整後営業利益の過去最高更新は、従来想定より2年遅れの26/12期になるとみている。
・アナリストの投資判断 ~当面の上値余地は限定的との見方を継続。ただし、配当利回りは4%前後と依然やや高め
直近の株価に基づく翌25/12期の当研究所予想PERは11倍。過去60カ月(一過性費用を計上した20/12期を除く)の平均PERとおおむね同水準にあり割安感はなく、当面の上値余地は限定的との見方を変えない。ただ、配当利回りは4%前後と依然やや高めのため、長期保有の投資対象として訴求力はあると考えている。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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