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ブリヂストン(5108) 調整後営業利益予想を減額。過去最高更新は想定より2年遅れの26/12期と予想

QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2024/09/10)

・サマリー
 会社側は上期決算発表時(8月9日)に、24/12期通期の調整後営業利益予想を、5300億円→4900億円(前期比2%増)へ下方修正した。南米事業の業績悪化や、北米事業の伸長が想定を下回っていることを反映した。企業価値研究所も、会社修正計画は全体としておおむね妥当と判断、同社修正値と同額に減額する。25/12期以降は、プレミアムタイヤへ一段とフォーカスするとした中期事業計画に沿い、乗用車用高インチタイヤの販売拡大が続く見通しだが、調整後営業利益の過去最高更新は、従来想定より2年遅れの26/12期になるとみている。

・アナリストの投資判断 ~当面の上値余地は限定的との見方を継続。ただし、配当利回りは4%前後と依然やや高め
 直近の株価に基づく翌25/12期の当研究所予想PERは11倍。過去60カ月(一過性費用を計上した20/12期を除く)の平均PERとおおむね同水準にあり割安感はなく、当面の上値余地は限定的との見方を変えない。ただ、配当利回りは4%前後と依然やや高めのため、長期保有の投資対象として訴求力はあると考えている。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

小西 慶祐

チーフアナリスト

自動車・自動車部品セクター担当、投資戦略

 

【プロフィール】

早稲田大学政治経済学部卒、在学時には、早稲田大学ア式蹴球部所属。国際証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)入社。みずほ信託銀行を経て、現在に至る。
体育会系で培った足腰の強さを武器に、数値分析だけでなく、個別取材や国内外での工場視察といったフィールドワークによる「生の情報」を大事にしながら、対象企業を判断することを信条とする。また、セルサイドとバイサイドをともに経験したことを糧として、弊社の特長である中立・公正な立場でレポートを執筆することを心がけている。

 

日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 自動車・同部品・タイヤ専門部会 評価実施アナリスト


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