日銀は10月1日8時50分、9月の日銀短観を発表する。景気の動向を読み解く、10月の重要な経済指標の一つだ。この記事では、日銀短観がなぜ重要なのかやその見方、発表スケジュールなどをまとめる。
今回の調査結果は?(10月1日18時更新)
▶短観を市場関係者に聞く 「政策正常化を後押し」「景気の改善傾向は続く」
日銀短観とは? わかりやすくいうと?
日本銀行が四半期(3、6、9、12月)に一度発表する「主要(全国)企業短期経済観測調査」のことで、日本全国の約1万社を対象に景況感や雇用、物価の見通しなどについて統計調査を行う。日銀を省略した「短観」、また海外では「TANKAN」の名でも知られている。
わかりやすくいうと、日本中の経営者に「現在と将来の景気をどう感じているか?」を問うアンケート調査のことだ。
日銀短観はなぜ重要?
企業に「どう感じるか?」を問うマインド調査であり、景気の変化をいち早く察知できるからだ。サンプル数が多く信頼性が高いこともあり、数ある経済指標の中でも特に重要とされている統計である。
特に注意すべき項目は? その見方は?
業況判断DIだろう。「最近」と「先行き」の収益を中心とした全般的な業況について、「良い」、「さほど良くない」、「悪い」を集計し、「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いて算出される。 これがプラスであれば景気は良い、マイナスであれば景気は悪いとなる。
調査項目は複数あるが、景気に反応しやすい大企業・製造業DIが注目度の高い指数となっている。
プラスマイナスの方向もさることながら、前回調査からの変化も注視したい。
日銀短観はいつ発表される?
原則、調査翌月の月初(12月は中日)、午前8時50分に調査結果が発表される。
今回の9月調査結果は10月1日の午前8時50分に発表される。
前回の調査結果は?