【QUICK Market Eyes 平井啓一朗】10月22日の東京株式市場で、日本郵船(9101)が4日続伸している。前場の取引開始直後に一時、前日比1.49%高の5316円まで上昇した。デンマークの海運大手、APモラー・マースクが21日(現地時間)、2024年12月期の業績見通しを上方修正したと発表した。日本の海運大手3社にも業績のさらなる上振れへの思惑が高まり、買いが先行したようだ。
マースクの12月期見通しは、EBIT(利払い・税引き前利益)が52億~57億ドル(従来は30億~50億ドル)、フリーキャッシュフロー(FCF、純現金収支)が少なくとも30億米ドル(同20億ドル)と上方修正した。コンテナ量の増加率は約6%と、従来予想(4~6%)の上限に達する見通しを示した。