【日経ＱＵＩＣＫニュース（ＮＱＮ）】トランプ次期米大統領は日本時間26日朝、中国やカナダ、メキシコに対して関税を強化することを示唆した。自身のＳＮＳ「トゥルース・ソーシャル」に投稿した。麻薬など違法薬物が流入していることが理由で、中国製品には10％の追加関税を課し、カナダとメキシコからの輸入品には25％の関税を課す方針だ。

トランプ氏は投稿で合成麻薬「フェンタニル」がメキシコ経由で流入しているのを巡り「中国と何度も話し合ってきたが何の成果もなかった」と指摘。そのうえで中国に対しては「麻薬が流入しなくなるまで米国に入る製品全てに10％の追加関税を課す」と説明した。

カナダとメキシコに対しても麻薬と犯罪が米国内に持ち込まれていると主張。そのうえで、2025年１月20日の就任初日に最初の大統領令として「米国に入ってくる全ての製品に25％の関税を課すために必要な書類に署名する」と表明した。カナダとメキシコへの関税は違法薬物や不法移民の流入が止まるまで続けるとした。