三菱UFJアセットマネジメントが運用する投資信託の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」(スリムS&P500)と「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(オルカン)は8日、資金流入額の合計が推計で2900億円を超えた。「スリムS&P500」には推計1456億円、「オルカン」には同1450億円が1日で流れ込んだ。
毎月第3営業日はクレジットカード決済による投信積み立ての資金流入が膨らみやすい。1月は新NISA(少額投資非課税制度)で新しい年の投資枠(今回は2025年分)での買い付けが始まるタイミングと重なり、一括投資による購入も含めて個人投資家からの資金流入が集中したとみられる。
新NISAがスタートした昨年1月も第3営業日(24年1月9日)にまとまった資金が流れ込み、「オルカン」に1日で1009億円、「スリムS&P500」に653億円と、合わせて1600億円超が流入していた。今年はそれぞれ昨年を上回り、いずれも1日の資金流入額としては設定来の最高を更新した。
全体と比較すると、約5300本ある国内公募追加型株式投信(上場投資信託=ETF=を除く)は25年1月8日の資金流入額が合計で約4800億円(推計)だったため、「スリムS&P500」と「オルカン」の2本でこの6割を占めたことになる。