15日の米国市場で、スキュー指数が3.45%高と続伸した。この日の米国市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反発する一方、S&P500指数は4日続落して高安まちまちの展開だったが、恐怖指数のVIXは3.71%安と、4日ぶりに反落した。
スキュー指数は「ブラックスワン指数」とも呼ばれ、S&P500指数を対象とするオプション取引でコールに対するプットの需要の強さを表すもの。
数値が高ければ高いほど将来の価格変動に備える動きが活発化していることを示しているが、相場が落ち着きを取り戻しつつある状況下、2月12日(148.02)以来、約1カ月ぶりの高水準を回復する状況となっている。
スキュー指数が上昇すると相場にテールリスクが起こり得ることを示唆するわけだが、もともと遅行性がある。短期的にはVIXが反落したことの方が正しいとみられるが、金融市場で中長期的なテールリスクに備える動きが出ている可能性も否定できず、注意が必要な局面かも知れない。
★VIX(赤)とSKEW指数(青)が短期的にかい離
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