27日の米国市場でナスダック版恐怖指数のVXNが反発し、2.90%高の15.60で終えた。この日はナスダック指数が連日でザラ場・終値の史上最高値を更新し、初めて8000の大台を突破して堅調に終えたが、ボラティリティーが高まる展開だった。恐怖指数のVIXも反発して1.41%高で終えた。
オプション価格から算出する恐怖指数は一般的に、相場下落への警戒感が高まった時に上昇しやすく、株価指数とは逆方向に動く傾向がある。この日は日本の日経平均VIも7営業日ぶりに反発し、2.40%高の14.90で終えた。欧州版恐怖指数のVSTOXXだけ0.55%安の13.11で8日続落となったものの、世界同時株高が進む中でボラティリティーの低下基調は一服している。(片平正ニ)
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