26日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーの政策見通し(ドット・チャート)では、2018年末までに1回、2019年末までに合計4回の利上げが示唆された。
一方で、フェデラルファンド(FF)先物の2020年1月物は、おおむね市場が想定する2019年末の政策金利と考えることができる。26日のレートは金利ベースで2.83%と、2019年末までに3回の利上げを織り込んだレベルにある。
米長期金利とFF金利先物の連動性は高い。市場がFOMCの想定する利上げペースを織り込めば、10年金利は3.25%を超えても不思議はない。一方、10年金利が2.8%を割り込むとすれば、19年末までに1回しか利上げができないペースを織り込んだということになる。
足元の米景気の強さを踏まえると、リスクとしては金利上昇の方が大きいように見える。(池谷信久)
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