5日の米国市場で恐怖指数のVIXが続伸し、2.30%高の19.96で終えた。投資家心理の不安感を示すとされる20を3日続けて下回って終えたが、6日の米中間選挙を前にややボラティリティの低下基調が一服している。
VIXがやや上昇傾向にある一方、スキュー指数は2日時点で115.73となり、今年最低水準にあった。5日に2.73%高の118.89で小反発したが、それでも年初来の安値圏にとどまっている。
スキュー指数は「ブラックスワン指数」とも呼ばれ、S&P500指数を対象とするオプション取引でコールに対するプットの需要の強さを表すもの。市場のゆがみを表すといわれる。スキュー指数が低下した場合は相場の落ち着きを示すことになる訳だが、今年は相場の急変を先取りすることはなく遅行して上昇する傾向にあるため、低位安定しているからといって相場の先行きが落ち着くとは想定しづらい状況だ。(片平正ニ)
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