中国が14日発表した11月の小売売上高の伸びは前年同月比8.1%増で、2003年5月以来、15年半ぶりの低い伸びとなった。個人消費の減速懸念が高まり、グローバルな株安の一因になった。
一方、同14日発表の11月の米小売売上高は前月比0.2%増と市場予想(0.1%増)を上回った。前年同月比では4.2%のプラス。また、10月分は上方修正されており、足元の個人消費の底堅さが改めて確認された。
トランプ大統領はツイッターやテレビのインタビューで「我々の貿易戦争が原因だ」「私(が仕掛けた関税)が原因だ」などと“戦果”をアピールしている。
株価大幅安にも関わらず米長期金利は小幅な低下にとどまり、CMEフェドウォッチ・ツールにおける12月利上げ確率も70%台後半を維持している。(池谷信久)
■中国(赤)と米国(青)の11月の小売売上高
※QUICKデリバティブズコメントで配信したニュースを再編集した記事です。トレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。