全米住宅建設業協会(NAHB)が16日発表した1月の住宅市場指数(グラフ青)は58と、3カ月ぶりに上昇した。背景にあるのが住宅ローン金利(グラフ緑)の低下だ。住宅ローン金利は米連邦準備理事会(FRB)の利上げを受け、2018年11月にピークを付けたが、その後は急低下している。NAHBは「住宅ローン金利がこの数週間徐々に下がっているのが建設業者の景況感維持につながった」と分析している。
■急低下した住宅ローン金利(左軸、%)が住宅市場指数(右軸)を下支え
また米抵当銀行協会(MBA)が16日公表した11日までの週間の住宅ローン申請指数も前の週から13.5%上昇した。前週も23.5%と大きく伸びていた。住宅ローン金利の低下とともに、住宅市場が低迷から脱する可能性が出てきた。(池谷信久)
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