12日の米国市場で恐怖指数のVIXが3日続落し、7.75%安の12.01で終えた。一時は11.95まで下げて2018年10月5日以来、6カ月ぶりの低水準を付けた。
S&P500指数が2018年10月4日以来、半年ぶりに2900台を回復して終え、昨年9月に記録した史上最高値(2930.75)にあと0.8%に迫る中でVIXの低下基調が続いた。
■恐怖指数のVIX(青)とS&P500指数(赤)
米商品先物取引委員会(CFTC)が12日に公表したVIX先物の投機ポジションは16万4383枚のネットショートとなり、2週連続でショートが拡大した。ショート規模としては2017年10月17日以来、1年6カ月ぶりの高水準となる。VIXの低下基調が続く一方で高水準のVIXショートが溜まっていることから、VIXの急騰局面では巻き戻しが警戒されそうだ。(片平正ニ)
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