QUICKコメントチーム=池谷信久
18日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーによる政策金利見通し(ドットチャート)によると、17人のメンバーの予想中央値は19年末が1.875%、20年も1.875%で据え置きが見込まれている。21年はから利上げに転じ同21年末の予想は2.125%となっている。一方、FF金利先物が織り込む政策金利は21年末までに2~3回の利下げを織り込んでいる。
足元の経済指標は好調なものが増えている。景気先行き不安が後退すれば、利下げ期待が剥落し、金利上昇要因となる。一方、米中摩擦など不透明感は残り、トランプ米大統領からの緩和要求も続く見込みだ。1回程度の利下げを織り込み続けるとすれば、大きなギャップはないとみることもできる。
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