QUICK資産運用研究所=西本ゆき
アセットマネジメントOneが運用する「DIAM高格付インカム・オープン(毎月決算コース)<愛称:ハッピークローバー>」(47311037)は7日の決算で、1万口あたりの分配金を前月の15円から10円に引き下げた。2019年10月以来の引き下げで、03年9月に分配金の払い出しを始めてから最低水準となった。
同ファンドは高格付けの資源国の公社債を投資対象とし、直近の月次レポート(3月31日時点)ではカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ノルウェーを投資国としている。07~08年には純資産総額(残高)が1兆円に迫る大型ファンドだったが、7日時点の残高は1149億円で、月間ベースでは08年6月以降資金流出が続いている。同日時点の年初来リターン(分配金再投資ベース)は7.2%のマイナスだった。
アセットマネジメントOneは8日のファンド通信で分配金の引き下げを公表し、基準価額が下落した要因については「為替市場で投資対象国の通貨が大きく下落したこと」を挙げた。
◇アセットマネジメントOneの分配金に関する「ファンド通信」
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