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米金融ストレス指数が沈静化、原油相場には楽観的な見通しも

QUICK Market Eyes=丹下智博、川口究

18日の米市場でダウ工業株30種平均は900ドル超の上げ幅を演じた。ワクチン開発への期待感が材料となったが、投資家心理の改善は既に進んでいるようだ。

■米金融ストレス指数の沈静化が鮮明

米セントルイス連邦準備銀行が週次で公表している金融ストレス指数(STLFSI2)が大きく低下している。3月20日時点では5.37へと上昇し2008年のリーマン・ショック時に次ぐ高水準となっていたが、5月8日時点では0.61へと低下した。米連邦準備理事会(FRB)を中心とした各国中央銀行の協調緩和により金融市場混乱リスクは封じ込められたという印象だ。リスクオフへの警戒感は大きく後退し、リスクオンへの揺り戻しが意識されることになるのかもしれない。

※米セントルイスストレス指数

(チャートはQUICK FactSet Workstationより)

■WTI、10~12月期以降は楽観的な見通しが開けてくる、21年に1バレル50ドル=レイモンド・ジェームズ

投資心理の改善は原油相場の落ち着きも寄与している側面がありそうだ。18日、ニューヨークの原油先物相場で、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近の6月物は前週末比8.1%高の1バレル31.82ドルで終えた。一時は33.32バレルと2カ月ぶりの高値をつけた。経済活動の再開でエネルギー需要が持ち直すとの見方が強まった。

※WTI先物期近の推移

※WTI先物期近の推移

今日19日が6月物の最終取引日となる。先月は現物の引き取りができない投資家が投げ売りし、期近物は史上初めてマイナス価格をつけた。時間外取引でWTI6月物は足元、33ドル台前半と高値圏で推移している。

レイモンド・ジェームズは18日付リポートで「新型コロナウイルス(COVID-19)による危機後の経済的ダメージと旅行先の変化などを踏まえると、2020年残りの期間と21年の全ての機関で向かい風が吹いたままだろう。ただし、生産削減の動きから、20年10~12月期以降は楽観的な見通しが開けてくる」と指摘した。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」の協調減産に並行してて需要の回復が具体化していることから、2020年の驚異的な在庫積み増しは、「次の2年で大量の引き揚げに道を開くだろう」との見方を示した。このため、「WTIは21年には1バレル50ドル、その後は65ドルになる」と予想している。

 

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