ナスダック総合指数が再び1万ポイントの大台を試すなど米株式相場は堅調な動きを見せている。19日に米商品先物取引委員会(CFTC)が公表した16日時点の建玉報告を見ると投機筋の建玉では売りポジションを積み増す動きが確認できた。為替ではドルインデックス先物の売り、米ドルの対ユーロポジションではユーロ買いも鮮明になりつつある。
■E-MINI S&P500先物
米株式相場が上値を試す中、投機筋はE-MINI S&P500指数先物で買い残高を減らした一方で売り残を積み上げた。どういったタイミングで買戻しに入るのか。もしくは「踏み上げ」を食らうのか。注目を集めそう。
■VIX指数先物
VIX指数先物ではやや売りポジションが減少。低下基調にあった原指数だったが、11日に急伸した。それまで売りポジションがじりじりと増えていただけに、投機筋の買い戻しもVIX上昇に一役買っていた可能性がありそうだ。
■ドルインデックス先物とユーロ
ドルインデックス先物とユーロに対し投機筋はいわゆる「ドル売り」のポジションを取り始めたようだ。ドルインデックスでは売りポジションがほぼフラットだが買いポジションを減少させた。ユーロでは売りを減らし買いを膨らませている。FRBの積極的な緩和姿勢が為替ポジションにも影響を与えているのかもしれない。ただ対円では売りも買いもポジションを減らしていた。
■原油と銅先物
投機筋は原油先物では再び買いポジションを減らす動きを継続させている。売りポジションに大きな変化は見られない。銅先物では売りポジションの減少傾向が確認されている。相場が高値圏で推移し始めており、買戻しを進めた可能性がありそうだ。