日興アセットマネジメントが運用する「デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド<愛称:ゼロ・コンタクト>」の純資産総額(残高)が1000億円を突破した。4日の残高は1119億円。7月31日に今年2位の大きさとなる895億円の当初設定額で運用を始め、2日間で約200億円を積み増した。
同ファンドはコロナショックを経て台頭するDX(デジタル・トランスフォーメーション)関連企業のうち、飛躍的な成長が期待できる「非接触型」ビジネス関連企業に投資する。販売用資料によると、20年5月末時点のモデルポートフォリオでは米国への投資が6割超を占め、時価総額100億米ドル以上の大型銘柄が8割を超えた。投資カテゴリー比率は、38.1%がリモートワーク、26.3%がオンラインサービス、15.3%がストリーミングメディアと続いた。
組み入れ銘柄数は67。リモートワーク分野ではクラウド上での電話通信サービスを手がける米トゥイリオ(TWLO)、オンラインサービス分野ではフェイスブック(FB)や中国ネットサービスの騰訊控股(テンセント、700)、ストリーミングメディア分野では動画配信サービスの世界最大手ネットフリックス(NFLX)などを上位に組み入れている。
4日時点の基準価額は1万271円で、設定時の1万円を上回っている。販売会社はSMBC日興証券1社のみ。
(QUICK資産運用研究所=西本ゆき)