アセットマネジメントOneが運用する「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)<愛称:未来の世界(ESG)>」の純資産総額(残高)が増えている。14日の残高は6623億円。「東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)<愛称:円奏会>」(6591億円)を抜き、国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)で2位に浮上した(図1)。販売会社はみずほ証券、みずほ銀行、みずほ信託銀行の3社。
「未来の世界」シリーズは投資地域や年間決算回数、為替ヘッジの有無などが異なる8本が運用中で、企業の競争優位性や成長力などが高い企業に投資する。「未来の世界(ESG)」はさらにESG(環境・社会・企業統治)への取り組みも評価して投資先を選ぶ。シリーズでは最新の設定ながら、9月29日には「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)<愛称:未来の世界>」(16年9月設定)を抜いてシリーズ最大の残高となった(図2)。
今年7月20日に歴代2位の当初設定額(3830億円)で運用を始め、その後も堅調な資金流入が続いている。運用開始時の残高は17位の大きさだったが、運用成績が順調なこともあって順位をグングン上げてきた。14日時点の基準価額は1万1160円と、新規設定時の1万円を上回っている。9月の月間資金流入額は823億円で、10月も14日時点で220億円(推計値)の資金が流入している。
9月末時点の最新月次レポートによると、組み入れ銘柄数は27で、上位には米アマゾン・ドット・コム(AMZN)や、中国オンライン教育の好未来教育集団(TAL)、ビデオ会議システムの米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)などが並ぶ。
「円奏会」は国内の債券、株式、不動産投資信託(REIT)に分散投資するバランス型(QUICK独自の分類)で、基本資産配分比率は債券70%、株式15%、REIT15%。9月末時点の最新月次レポートでは、債券は70.1%だが株式とREITはそれぞれ6.8%まで減らして運用している。コロナショックを受けて株式とREITの比率を落とし、その後も基本の水準までは戻していない。年初来リターン(分配金再投資ベース)は7.1%のマイナス。9月末までの半年で100億円弱の資金が流出している。1万口あたりの分配金は30円と、2014年7月から同額を毎月安定して払い出している。
(QUICK資産運用研究所=西本ゆき)