国内公募追加型株式投資信託(ETF、DC専用、ラップ専用を除く)を対象に、年初来の資金流出額をランキングしたところ、10月20日時点の上位にはテクノロジーやゲノム、ロボット関連などのテーマ型が目立った。コロナショック後に成績を大きく伸ばしたファンドがほとんどで、利益確定を目的とした解約が膨らんだとみられる。
■設定来高値の「ひふみプラス」、利益確保の動き
資金流出額が最も大きかったのは、レオス・キャピタルワークスが運用する「ひふみプラス」。6月以降は月間200億円超の流出が続き、年初から10月20日までの推計値で1553億円の資金流出超過となった。
2012年5月に運用を始めた同ファンドの人気が高まったのは17年2月ごろから。テレビの情報番組で紹介され、個人マネーがなだれこんだ。そこから1年間で基準価額は3万円から4万円超にするすると上昇。その後に伸び悩んだものの、コロナショックを経て持ち直し、設定来高値を更新するなかで利益確保の動きが広がったようだ。
資金が流出しているのは「ひふみプラス」だけではない。レオスが直接販売している「ひふみ投信」も年初から10月20日時点の推計で147億円の流出超だった。一方、昨年運用を始めた海外株式で運用する「ひふみワールド」には53億円、「ひふみワールド+」には328億円の資金が流入した。
■好成績のテーマ型から資金流出
2位はBNYメロン・インベストメント・マネジメント・ジャパンの「モビリティ・イノベーション・ファンド」。世界の自動車関連企業に投資する同ファンドは18年1月の設定当初こそ人気を集め、純資産総額(残高)が3000億円を突破する局面もあった。しかし、同年8月以降は流出超に転じ、20年10月20日時点の残高は1055億円まで落ち込んでいる。年初来の騰落率は21.5%(20日時点)。
3位は日興アセットマネジメントの「グローバル全生物ゲノム株式ファンド(1年決算型)」。20日時点で年初来の騰落率が約60%と、運用が好調なことで利益確定の売りが出たとみられる。