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有利な決め方は?積み立て頻度と注文日―楽しく増やす!「北澤式」資産運用術【24】

第4部 丸わかり、積み立て投資活用術 ④ 有利な決め方は?積み立て頻度と注文日

毎日か、毎週か、毎月か、それともボーナス月の年2回か。積み立て投資の頻度はどのように決めればいいだろう。結論からいうと、どんな頻度でも積み立ての成果はあまり変わらないので、各人が納得できてやりやすい方法を選べばいい。何日に投資信託を積み立てで購入するかも同様で、自分に都合のいい日を優先するのが基本だ。

■結果はドングリの背比べ

定時定額の積み立て投資は、毎月1度の積み立てが最も一般的だ。しかし金融機関によっては積み立ての頻度に様々な選択肢があって、いろいろと応用が利く。ネット証券では毎日や毎週の積み立てができるし、毎月のほかに隔月や3カ月ごと、4カ月ごと、半年ごとを選べる大手証券などもある。

個人型の確定拠出年金(iDeCo=イデコ)では「年単位拠出」という仕組みがあり、拠出金が限度内に収まるなら1月から12月まで自由に積み立てる月や金額を決めることができる。イデコは掛け金を拠出するたびに手数料(105円)がかかるので、例えば積み立ての頻度を毎月ではなく隔月にすれば、年間で6回分の手数料が節約できるという、ちょっとしたメリットもある。

では、積み立ての頻度はどれを選べばいいのか。まずは頻度によって有利・不利があるかどうかを確かめてみた。表は2015年9月からの約5年間、日経平均株価に連動する投資信託を元本が61万円になるよう、毎日、毎週、毎月、隔月、3カ月ごと、半年ごと、年ごとの7通りで積み立てたときの元本と運用益の合計だ。

積み立て投資成果

成果が最も大きかったのは3月と9月の年に2回積み立てたケースだった。積み立て元本の61万円は1.21倍の73万8347円になり、最も成果が小さかった年6回の隔月積み立てに比べて1万5000円以上も多くなった。ただし年2回が突出して好成績だっただけで、他の6通りの結果はいずれも72万円台でドングリの背比べだった。

■積み立てのメリットを生かすなら

この結果をどう評価すればいいか。頻度と成果には何がしかの関連性があるようにはみえず、この試算で年2回積み立てのリターンが高かったのは、投信を購入するタイミングがたまたま基準価額の安いときに重なることが多かったためと思われる。どのような頻度で積み立て投資をすれば最も効率的か、結果は相場次第で、フタを開けてみるまでわからないというのが本当のところだ。

ただ、年1回や2回と積み立ての回数が減るほど、購入時の基準価額が積み立ての成果に与える影響が大きくなってしまい、一括投資と似てくる。また、投信の基準価額が大きく上昇した後に積み立ての時期を迎えると「もう少し安くなるまで待とうか」という迷いも生じやすくなりそうだ。基準価額が高いときでも安いときでも機械的に購入を続け、結果的に購入単価を下げる効果を狙うという積み立て投資の長所を生かそうと思うなら、年に1回や2回の積み立ては避けた方が無難だと思う。

一方、毎週や毎日の積み立てはどうだろう。相場が下がり投信を安く買える機会を逃さず投資できるのはいいが、高頻度積み立ての場合、相場が上昇して基準価額が高くなっても必ず買わなければならず、有利になるか不利になるかは、やはりその時々の相場次第になる。

積み立ての頻度が投資成果にはほとんど影響しないとすれば、各人がやりやすく都合がいいと思う回数を選べばいいだけだ。貯金箱に小金を貯めるような感覚で積み立てるなら毎日投資、月々のやり繰りが厳しくて余裕資金はボーナスの時にしかひねり出せないというなら年に2回、ボーナス時にだけ積み立てても構わないと思う。

■注文日、「1日」は避けるのが無難

どれぐらいの頻度で積み立てするかが決まり、それが毎月や隔月などの場合なら、次は何日を投信の購入日にするかを考える番だ。投信の平均購入単価を下げるため、投信をできるだけ安く買えるような都合のいい日にちがあれば、その日を注文日にするのが得策だ。海外ものの投信などでは注文の設定日と約定日は異なるケースが大半だが、日本株投信などは両者が一致する。

そこでQuick Money Worldの「マーケットカレンダー」を使って、リーマン危機以後の日本株市場で日経平均株価の勝率(上昇日を勝ち、下落日を負けとして計算)が高い日、低い日を探してみた。

結果を簡単に紹介すると、勝率が最も高かったのは1日と19日の63.3%で、以下17日(62.0%)、10日(60.2%)と続いた。相場のアノマリー(理論的な裏付けが見つからない経験則)として日本株市場で言われてきた「月初の株高」という言葉通りの結果だ。1日に日本株が上昇しやすいのは、積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)の利用者などには1日を投信の購入日に設定する人が多いのが一因と言われている。

反対に勝率が低かったのは9日(45.3%)、6日(46.5%)、31日(46.5%)、12日(47.1%)などだった。何か規則性があるようにはみえないが、日本株投信をできるだけ安く買いたいなら、多数の人が積み立ての注文日に設定しそうな1日や10日などは避けて、月の途中のキリの悪い日にちに買い付けるというのが一つの手だ。

ちなみにQUICK資産運用研究所が日経平均連動型投信を20年間、毎月積み立てた場合の約定日別リターンを分析したところ、最も高リターンだったのは16日の67.8%、最も低かったのは3日の66.4%で、月初や月末よりも月の半ばに投信を購入した方が有利な傾向があった(日経電子版『「月初の株高」 投信積み立てのベストタイミングは?』参照)。同じ試算を米S&P500を対象にすると、日本株ほど明確な傾向はみられなかったという。

上記の約定日別のリターンは最大と最小の差が1.4%で、個人的には購入日の選択にはあまり神経質にならなくてもいいような気がしている。積み立て頻度と同じように、何日を購入日にするかも各人の都合を優先して決めればいいだろう。できるだけやりやすい方法を選び、積み立て投資を長く続けられるようにするのが一番だ。(QUICK Money World=北澤千秋)

 

著者名

QUICK Money World 北澤 千秋


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