国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETFを除く)で、「毎月分配型」の人気低下が続いている。11月末時点の純資産総額(残高)ランキングでは、トップ3のうち2本が年1回決算型だった。月末ベースで毎月分配型以外のファンドが2つを占めるのは、2005年3月以来15年8カ月ぶりとなる。
11月末時点の残高トップ3の中で、毎月分配型は1位の「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」のみ。2位の「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)<愛称:未来の世界(ESG)>」と、3位の「グローバル・プロスペクティブ・ファンド<愛称:イノベーティブ・フューチャー>」はともに年1回決算型だった。
前月に3位だった「東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)」からは資金が流出し、6位に後退した。上位10本中の毎月分配型は5本となり、1年前(19年11月)の7本、3年前(17年11月末)の9本と比べ減少している。
投資対象別にみると、海外株式で運用するタイプの躍進が目立つ。残高トップ3はいずれも「海外株式型」だった。先進国や世界の株式に投資する海外株式型は残高上位10本のうち7本、海外REIT(不動産投資信託)型が2本、バランス型が1本だった。
(QUICK資産運用研究所=望月瑞希)