日興アセットマネジメントが運用する「デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド<愛称:ゼロ・コンタクト>」の純資産総額(残高)が4000億円を突破した。9日の残高は4015億円。2020年7月に今年2番目の大きさの当初設定額(895億円)で運用を始め、11月上旬に3000億円を突破してから1カ月あまりで1000億円を積み増した。
同ファンドは世界のデジタルトランスフォーメーション(DX)関連企業のうち、飛躍的な成長が期待できる非接触型ビジネスを手掛ける企業に投資する。月次レポート(10月30日時点)によると、米国への投資が6割超を占めており、組み入れ銘柄数は64。組み入れ1位はネットゲームや電子商取引(EC)を手掛けるシンガポールのシー(SE)、2位は米動画配信機器のロク(ROKU)、3位は中国ネットサービスの騰訊控股(テンセント、700)と並んだ。
また「ゼロ・コンタクト」の成長エンジンとして「SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)」企業に注目しており、米通信ソフトのトゥイリオ(TWLO)やビジネスチャット大手の米スラック(WORK)なども上位に名を連ねている。
新規設定した後も堅調な資金流入が続いており、12月は9日までで150億円の資金が流入している。同日時点の基準価額は1万2725円で、新規設定時の1万円を上回っている。
(QUICK資産運用研究所=西本ゆき)