【QUICK Market Eyes 片平正二】12月14日の米国市場で新興国株を投資対象とするiシェアーズ・コアMSCIエマージングETF(IEMG)に大規模な資金が流入した。QUICK FactSet Workstationによれば6億5987万ドルの資金流入となり、2019年12月17日(14万1126万ドル)以来、1年ぶりの高水準を記録した。
この日の米国市場でIEMGは1.67%安の59.99ドルで続落したが、下げたところでは新興国株の強さを受けてか押し目買いが根強いもようだった。
IEMGの組み入れ上位は中国の電子商取引(Eコマース)大手のアリババ・グループ(5.82%)、TSMC(台湾積体電路製造、タイワン・セミコンダクター、5.23%)、テンセント(5.06%)、サムスン電子(3.73%)となっており、アジアのハイテク株4銘柄で約2割を占めている。