【QUICK Market Eyes 片平正二】米財務省が12月15日に発表した10月の対米証券投資(TIC)統計によると、中国の米国債保有額が前月比77億ドル減少して1兆540億ドルとなり、2017年1月以来、3年9カ月ぶりの低水準となった。減少は5カ月連続。日本の米国債保有額は同67億ドル減の1兆2695億ドルで3カ月連続で減少した。
ジェフリーズは15日付のリポートで「日本は引き続き米国債のトップの保有高を記録したが、国別シェアでは米国債の増発を受けて過去最低の5.9%まで低下した。日本や外国人投資家の米国債買いの需要は、全体として発行ペースに追いついていない」と指摘した。
JPモルガンは15日付のリポートで「10月に民間投資家は262億ドルの米国債を売った一方、公的機関は60億ドルを買い越した。地理的な観点では、英国が116億ドルで再び買入額が最も多かった。これまで何度も議論してきたように、主要な金融センターを持つ国のデータは取引バイアスを歪める可能性がある」と指摘。中国の買いが減少している一方で英国が前月(244億ドル)に続いて大規模な買い越しとなったことから、実体は不透明とみていた。