日興アセットマネジメントが運用する「グローバル・プロスペクティブ・ファンド(愛称:イノベーティブ・フューチャー)」の純資産総額(残高)が8000億円を突破した。21日の残高は8121億円。1日に7000億円を突破してから3週間で残高を1000億円積み増した。同日時点で国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)で3番目に大きい。販売会社はみずほ証券1社。
同ファンドは世界の株式のうち、劇的な生産性向上や急激なコスト低下などの「破壊的イノベーション」を起こしうる企業に投資する。月次レポート(11月30日時点)では米国への投資が82.0%を占め、ヘルスケアや情報技術関連企業への投資割合が多かった。
組み入れ銘柄数は49で、組み入れ1位は自動運転を手掛けるテスラ(TSLA)、2位は遺伝子検査サービスを提供するインビテ(NVTA)、3位は米動画配信機器のロク(ROKU)だった。
21日時点の年初来リターンは128.1%のプラスで、基準価額は設定来(2019年6月28日以降)最高値の2万4464円。好調な運用成績から人気が集まり、12月は同日時点までで173億円(推計値)、年初からは1003億円(推計値)の資金が流入している。
(QUICK資産運用研究所=西本ゆき)