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「イノベーティブ・フューチャー」が残高2位に浮上、「未来の世界(ESG)」を抜く

日興アセットマネジメントが運用する「グローバル・プロスペクティブ・ファンド<愛称:イノベーティブ・フューチャー>」の純資産総額(残高)が急増している。23日の残高は8654億円。アセットマネジメントOneの「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)<愛称:未来の世界(ESG)>」(8653億円)を抜き、国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)で2位に浮上した。販売会社はみずほ証券。

■運用成績が好調、組み入れ1位にテスラ

「イノベーティブ・フューチャー」は世界の株式のうち、劇的な生産性向上や急激なコスト低下などの「破壊的イノベーション」を起こしうる企業に投資する。23日時点の年初来リターンは142.2%のプラスで、基準価額は設定来(2019年6月28日)高値の2万5982円。好成績による運用益の増加が残高拡大の主な要因で、年初からの資金流入額(推計値)も1032億円にのぼる。

月次レポート(11月30日時点)によると米国への投資が82.0%を占め、業種別ではヘルスケア(34.7%)と情報技術(33.8%)への投資割合が多い。組み入れ銘柄数は49で、組み入れ1位は自動運転を手掛けるテスラ(TSLA)、2位は遺伝子検査サービスを提供するインビテ(NVTA)、3位は米動画配信機器のロク(ROKU)だった。好調な運用成績にはテスラの影響が大きく、銘柄別のパフォーマンス(19年6月28日~20年10月16日まで)では運用益全体の4割超がテスラ株の上昇によるものだった。

■「未来の世界(ESG)」、資金流入が続く

残高3位に後退した「未来の世界(ESG)」も、資金流入を背景に残高が増加している。今年7月の設定から堅調な資金流入が続いており、直近は11月に月間で612億円、12月(23日までの推計値)には640億円の資金が集まった。ただ、「イノベーティブ・フューチャー」とは運用益の差が影響し、残高順位の逆転を許す結果となった。

「未来の世界(ESG)」の設定来リターンは23日時点で15.6%。今年のESG(環境・社会・企業統治)投資ブームをけん引したファンドで、世界の株式のうち、高い競争優位性や成長力に加え、ESGへの取り組みを評価して投資先を選定する。7月に歴代2位の当初設定額(3830億円、残高17位)で運用を始め、10月半ばに残高2位まで駆け上がった。

11月末時点の月次レポートを見ると米国への投資が7割超を占め、組み入れ銘柄数は25。上位には米アマゾン・ドット・コム(AMZN)やライドシェア大手の米ウーバーテクノロジーズ(UBER)、米クレジットカード大手のマスターカード(MA)などが並んだ。

残高1位の「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」(9411億円)は、11月20日に1兆円を割り込んで以降、残高が徐々に減少している。年初来リターン(分配金再投資ベース)は23日時点で8.2%のマイナス。残高増加の勢いが強い「イノベーティブ・フューチャー」や「未来の世界(ESG)」の追い上げに今後注目が集まる。

(QUICK資産運用研究所=西本ゆき)

著者名

QUICK資産運用研究所 西本 ゆき


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