レオス・キャピタルワークスが運用する「ひふみプラス」の基準価額が初めて5万円を突破した。8日時点で5万576円。2012年5月の設定から8年7カ月あまりで5倍になった。
昨年来のリターンは8日時点で23.5%と、配当込みTOPIX(東証株価指数)の10.4%を上回っている。2020年春のコロナショックでは早い段階で現金比率を増やす対応をとり、大幅な値下がりを回避した。その後も好成績が続いている。
同ファンドはもともと国内の中小型株を主な投資対象として運用をスタートした。独特の銘柄選別力が個人投資家から支持され、2017年から18年にかけて純資産総額が急激に増えた。規模が拡大した現在では、国内の大型株や海外株式も組み入れている。ここ2年ほどは利益確定を目的とした解約が出て、2020年は年間2000億円を超す資金が流出した。
(QUICK資産運用研究所=西田玲子)