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ボリンジャーバンドの見方・使い方 σ(シグマ)とは何?チャートのパターンも解説

(この記事は2021年1月29日に公開したものを再構成しました)

【QUICK Money World 辰巳 華世】投資家にとって株を買うタイミング、売るタイミングはとても気になります。株式投資にはチャートが付き物であり、チャートは投資家に色々な情報を教えてくれます。テクニカルチャートで描画できるボリンジャーバンドは、視覚的に投資家に売り買いのタイミングを示してくれる便利な指標です。ボリンジャーバンドの基本的な考え方から、投資への活用方法、注意点まで徹底解説します。

ボリンジャーバンドとは

ボリンジャーバンドは、株の値動きの変動を確認できる指標です。株価のトレンドの変化や反転の目安などを見極める時に役立ちます。テクニカルチャートの一つで、米国の投資家、ジョン・ボリンジャーが考案しました。

ネット証券などの個別銘柄のテクニカルチャート画面でボリンジャーバンドの項目を追加すると描画され確認できます。あるネット証券のテクニカルチャートでは、中心に「移動平均線」とその上下3本ずつの「標準偏差」からなる線の計7本の線で描画されています。

<ボリンジャーバンドのチャート例>

上記のチャート例は「移動平均線」と上下3本ですが、「移動平均線」と上下2本の「標準偏差」の計5本の場合もあり、チャートによって若干本数は異なります。株価の変動が小さい時はボリンジャーバンドの幅は狭くなり、株価の変動が大きい時はボリンジャーバンドの幅は広がります。

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移動平均線と標準偏差について

ボリンジャーバンドを理解するためのキーワードは2つです。「移動平均線」と「標準偏差、シグマ(σ)」です。ボリンジャーバンドは、中心線となる「移動平均線」、中心線からの上下にある「標準偏差 シグマ(σ)」からなる線でできています。

移動平均線

株価チャートでの「移動平均線」とは一定期間の終値から平均値を計算し、折れ線グラフで表したものです。ボリンジャーバンドでは、一般的には20日〜25日移動平均線が使われていることが多いです。

標準偏差 シグマ(σ)

「標準偏差」とは、一定期間のデータが平均値からどれくらいばらついているかを表す、統計学などで使われる値です。ばらつきが高いほど標準偏差の数値は高くなります。「シグマ(σ)」で表示されます。

統計学上、平均から約68.3%のデータが入る距離を「±1σ」、約95.5%のデータが入る距離を「±2σ」、約99.7%のデータが入る距離を「±3σ」としています。株価で考えた場合は、ボラティリティ、つまり株価の変動率を示します。他のテクニカル指標同様、自分で計算しなくても自動的に計算されチャートに描画することができます。

ボリンジャーバンドでの「標準偏差」は、値動きにどれくらいのばらつきがあるか、つまり価格変動が大きいか小さいかということを表します。±1σから±3σで表示します。

一般的に「+1σ」を「アッパーバンド1」、「-1σ」を「ロワーバンド1」と呼びます。それぞれの呼び名は以下の通りです。

チャートで描画する時は、移動平均線を中心にみて、一定期間の約68.3%の終値が入るラインを「±1σ」、終値の約95.5%が入るラインを「±2σ」、終値の約99.7%が入るラインを「±3σ」と描画します。

<ボリンジャーバンドのチャート例>

ボリンジャーバンドの使用方法

株式売買には、「逆張り」と「順張り」という考え方があります。「逆張り」とは株価が下落した時に株を買い、上昇した時に売ることです。「順張り」とは株価が上昇した時に株を買い、下落した時に売ることです。この「逆張り」や「順張り」の指標としてボリンジャーバンドを活用することができます。ここでは2つのパターンを紹介します。

1.逆張り指標として活用した売買

相場がボックス圏内で推移している時、ボリンジャーバンドを「逆張り」指標として使うことができます。標準偏差の「±2σ」ラインは、統計学上、株価の約95.5%が入るラインです。標準偏差の「±3σ」ラインになると約99.7%とほとんどがその幅に入ります。価格はほとんど「±3σ」ラインの幅で推移すると考えられます。「+3σ」ラインを上限線、−3σラインを下限線ととらえます。株価が「−1σ」から「−3σ」近辺へ下落したタイミングで株を買い、「+1σ」から「+3σ」近辺に上昇したタイミングで売却することで利益を狙います。下落している株価が上昇するタイミングを予測し購入する必要があります。

2.順張り指標として活用した売買

一方、「順張り」の指標としてボリンジャーバンドを活用することもできます。

統計学上、約95.5%と大半の価格が入ってくる「±2σ」ラインより外に株価がくる確率は、約5%ととても珍しいことと言えます。なので、株価が「±2σ」や「±3σ」を超えてくるのは、とても強い変化であるとみなし、そのトレンドの方向に「順張り」することができます。例えば、株価が「+2σ」を超えてきた時は、上昇するトレンドに乗って株を購入し、高値で売却し利益を狙います。

以下の日経平均先物の図を見ると、平時は黄線の2σラインの中に納まっていますが、2020年前半のコロナショックや、20年後半の株価の急騰時は、一時的に3σのラインにタッチし、大きなトレンドとなっていることがわかります。

※日経平均先物とボリンジャーバンド:緑線が25日移動平均、赤線が1σ、黄線が2σ、青線が3σ

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ボリンジャーバンドの3パターン

ボリンジャーバンドには、「スクイーズ」、「エクスパンション」、「バンドウォーク」の3つのパターンがあります。一つずつ見ていきましょう。

スクイーズ

「スクイーズ」は、ボックス圏相場にある時に起こります。株価のもみ合いが続き、移動平均線が並行になります。株価の変動が小さくボリンジャーバンドが狭まってきている状況を指します。逆に言うと、ボリンジャーバンドの形状は株価の状況を表します。バンドが狭い時は、レンジ相場と言えます。株の売買が拮抗しているため値動きを待つことが望ましいと言われています。

エクスパンション

「エクスパンション」はボリンジャーバンドが広がっており値動きが起こっている状況です。株価が大きく動くことが予測される状況です。「スクイーズ」からバンド幅が広がっていくことは、新しいトレンドに入っていることを示しています。仮に、大半の株価が入るはずの「+2σ」ラインを株価が超えてくるようであれば、大きなトレンドの変化があったとみなし、それを買いシグナルとし「順張り」する考え方もあります。

バンドウォーク

「バンドウォーク」とは、「±2σ」や「±3σ」のいずれかのラインに沿って株価が動いている状況です。トレンドが一方向に偏っているためトレンド発生の目印になります。例えば、株価が「+2σ」ラインを超え、「+σ」ラインに沿って動いているようであれば、それは「バンドウォーク」でその上昇相場が続くと予測されます。

先ほどの日経平均先物のチャートを見ても、20年前半のコロナショック時に2σを超えると、しばらくは2σのラインにそって「バンドウォーク」をしています。

 

ボラティリティ・ブレイクアウトとは?

証券用語で株価がチャートの高値や安値を突き抜けて、値上がり・値下がりすることを「ブレイクアウト」と呼びます。節目となるラインを超えることでその後、株価が大きく上昇・下落することが多いと言われています。

ボラティリティ・ブレイクアウトとは、ボラティリティ(価格変動率)が大きくなっていく局面のことで、相場での大きな収益機会になります。ボリンジャーバンドで標準偏差である「±2σ」を超えてきた場合などはその可能性があります。ボリンジャーバンドの「スクイーズ」状態からボラティリティが大きくなり、「エクスパンション」に、そして、「バンドウォーク」に入ります。しばらく「スクイーズ」状態だった後に、株価が「+2σ」のラインを超えたら購入、「−2σ」ラインを超えたら売却するなど、ボリンジャーバンドを売買の目安として活用することができます。

ただ、ボリンジャーバンドで気をつけなければならない点があります。「+2σ」を超えてきたからといって必ずしも「バンドウォーク」に移行し、上昇トレンドが続くとは限りません。時に、一時的な動きで終わる場合もあり得ます。その場合、一番の高値で購入することになるリスクがあるため注意が必要です。株価の方向性を示すテクニカルチャートには色々な種類があります。株式投資は一つの指標だけで判断できるほど単純ではありません。投資判断をする時は、ボリンジャーバンドだけではなく、他のテクニカル指標や投資指標なども含め総合的に見極める必要があります。

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まとめ

ボリンジャーバンドは、中心に移動平均線とその上下3本ずつの標準偏差からなる線の計7本の線で表されるテクニカルチャートの一つです。ボリンジャーバンドの特性に合わせて「逆張り」や「順張り」で売買し収益機会を得ることができます。株価の勢いの変化や反転の目安などを見極める時に役立つテクニカルチャートの一つなので、ボリンジャーバンドを理解してトレードに活用しましょう。

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著者名

QUICK Money World 辰巳 華世

2003年にQUICKに入社後、15年間勤務。約5年にわたり日本経済新聞社、日経QUICKニュース社(NQN)にて記者職に就く。QUICK退社後、フリーランスライターとして2020年より「QUICK Money World」に寄稿。


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