QUICK Money World(マネーワールド)

個人投資の未来を共創する
QUICKの金融情報プラットフォーム

ホーム 記事・ニュース NISAによる資産運用を知りたい!活用方法やおすすめ口座を紹介(資産形成イロハのイ)

NISAによる資産運用を知りたい!活用方法やおすすめ口座を紹介(資産形成イロハのイ)

(この記事は2022年1月1日に公開したものを再構成しました)

【QUICK Money World 辰巳 華世】NISAは、資産運用に活用したい非課税制度の一つです。今回はNISAのより実践的な活用方法について紹介します。NISAとはなにかの基本的な説明から、NISAは資産運用におすすめなのか、NISAを活用した資産運用事例、NISAの恩恵を受けられるおすすめ証券会社、23年までの旧NISAと24年から始まった新NISAについて紹介します。

NISAとは

NISAとは、個人投資家を対象とする非課税制度です。ニーサと呼びます。NISA口座で購入した金融商品から得た利益は、税金がかからなくなります。そのためNISAは非課税口座とも呼ばれています。NISAは日本に住む20歳以上であれば銀行や証券会社など金融機関で口座の開設が可能です。NISA口座は一人1口座しか開けません。

NISAは2023年末で現行制度は終了し、24年から新NISA制度が始まりました。簡単にですが、新NISAに至るまでの制度の変化を振り返ります。

2023年末までのNISAには2つ種類がありました。一般NISAとつみたてNISAです。一般NISAでは、毎年120万円までの投資による利益(売却益、配当金、分配金など)が最長5年間非課税、一方のつみたてNISAでは、毎年40万円までの投資利益が、最長20年間非課税です。

通常の投資の場合、投資から得た利益に対して20.315%の税金がかかりますが、NISA口座で購入した場合は一定期間は非課税となり、利益をまるまる受け取れるという特徴があります。

2024年から始まる新NISAになっても、基本的に現行NISAの活用方法と大きく変わらず、更に使い勝手が良くなります。

新NISAは制度が恒久化し、非課税期間が無期限化されることに加え、「つみたてNISA」は「つみたて投資枠」となり、「一般NISA」とされてきた部分は「成長投資枠」となります。「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用が可能となり、現行NISAより年間投資枠が増え生涯の投資枠の上限は1800万円に膨らみます。

NISAの詳細については、こちらの記事もご覧ください。

<関連記事>

NISAは資産運用におすすめなのか?

NISAは資産運用に活用したい制度の一つです。2024年から始まる新NISAでは、これまで二者択一であった「一般NISA」(成長投資枠)と「つみたてNISA」を併用できるようになり、両方の制度併用が可能になるので年間投資枠は実質360万円に増額されます。増額され使い勝手がよくなりますが、その年のNISA口座からそれ以上の投資ができない点などは現行制度と同じ仕組みです。NISAを使った基本的な活用方法は、現行NISAも新NISAも大きく変わりません。

新NISAと旧NISAの比較

 

また、NISA口座から投資できる商品が限定されているので自由な投資ができなかったり、損をした場合に他の口座との損益通算ができないなどのデメリットもあります。損益通算とは、一定期間内の利益と損失を相殺できることです。損益通算では、ある銘柄で損をした場合、他の銘柄で出した利益から損失を差し引いて、その分だけ税金を減らすことができます。

NISAは年間の非課税投資上限が決まっていたり、損益通算ができないので、自由にハイリスク・ハイリターンの売買を繰り返す投資をしたい人には魅力が少ないかもしれません。しかし、資産形成や資産運用をしたい、少額の投資から始めたい人にはありがたい制度です。

NISAと似た非課税制度に個人型確定拠出年金( iDeCo 、イデコ)があります。どちらも非課税制度で資産運用に積極的に活用したいところです。それぞれ特徴があります。例えば非課税運用期間が違います。iDeCoは60歳まで非課税で運用できるが60歳まで原則引き出せない年金資産向け、NISAは非課税運用期間が一般NISAの場合5年、つみたてNISAは20年となっています。その他、年間運用できる金額などにも違いがあります。資金の目的や必要な時期、投資スタイルなどによって使い分けると良いでしょう。両方の制度を利用することも可能です。

iDeCoの詳細については、こちらの記事もご覧ください。

<関連記事>

NISAを活用した資産運用事例

NISAを活用した運用は、途中で売却することが可能なので目的に合わせて運用することができます。

2024年から始まった新NISAでも途中売却することが可能です。新NISAは売却に関しても更に使い勝手が良くなっています。運用資産を売却すれば、元本ベースで1800万円までの「生涯投資枠」の上限がその翌年には復活します。

生涯投資枠が復活するので、資金が必要なタイミングで自由に売却したり、復活した枠を活用して再び投資をしたり、目的に合わせた運用がよりしやすくなります。

ここではいくつか目的別のNISAの資産運用事例を紹介します。

結婚資金を貯めたい

社会人になって数年して収入も増えてきた人が将来の結婚資金や結婚後の新生活に向けた資金作りにNISAを活用できます。貯金だと利息はほぼ付きませんが、運用がうまくいけばその分資産を増やすことができ、且つ利益分は非課税になります。日経平均株価やS&P500種株価指数など指数と連動して動くインデックス投信などが投資初心者にはおすすめです。

住宅購入のために頭金を貯めたい

住宅購入に向けた頭金を貯めるためにNISAを活用できます。安全性を重視し、国内債券などが中心の投資信託で運用することで、価格変動のリスクが小さい安定的な運用ができます。

子どもの教育費を貯めたい

子どもの進学に向けた資金作りにNISAを活用します。つみたてNISAを活用し中長期での資産運用が可能です。投資信託を中長期で保有することで利息に利息がつく複利効果も期待できます。一つの投資信託だけでなく、複数に分散投資すると良いでしょう。また、毎月一定額をつみたて投資すると時間によるリスク分散もできます。

退職後のセカンドライフのための資金作り

iDeCoで年金資産向けの運用ができますが、iDeCoも毎月の掛け金の上限があります。それ以上の額を運用したい時はNISAを活用すると良いでしょう。新NISAは、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を併用でき、成長投資枠を使ってつみたて投資枠の商品を買うこともできます。生涯投資枠の1800万円をすべてつみたて投資枠に使うことができます。

バランス型投資信託でできるだけリスクを抑えながらも、しっかりお金を増やすことができます。

 

NISAの恩恵を受けられるおすすめ証券会社

NISA口座は、銀行や証券会社など金融機関で開くことができます。ここでは、NISAでの資産運用におすすめの証券会社をいくつか紹介します。

SBI証券

NISA口座から投資できる金融商品は、金融機関によって異なります。SBI証券のNISA口座は、投資できる金融商品が多いのが特徴です。また、NISA口座からの株式売買手数料、海外ETF(上場投資信託)の買付手数料、取り扱う投資信託の買付手数料が0円なのも魅力です。三井住友カードが発行するクレジットカードで投資信託が買える投信積立サービス「三井住友カード つみたて投資」が人気です。

楽天証券

楽天証券も投資できる金融商品が多いのが特徴です。手数料も国内株式売買手数料や投資信託買付手数料が0円、海外ETFの買付手数料は全額キャッシュバックです。また楽天グループならではのポイントプログラムも魅力です。積立額の1%分のポイント還元を受けながら投資信託の積立ができる「楽天カード」クレジット決済での積立設定口座は2022年には200万口座を突破しています。

マネックス証券

マネックス証券のNISA口座は、アップルやグーグル、フェイスブックなど注目の米国株の取引ができます。NISA口座でIPO株の取り扱いもあります。国内株の売買手数料や米国株の買付手数料は0円です。また、NISA口座で投資信託を保有しているだけでマネックスポイントが貯まります。マネックスポイントはAmazonギフト券などいろいろな特典と交換することができます。

これから資産運用を始めたい方には新NISAもおすすめ

2024年から始まる新NISA制度では、これまで二者択一であった「一般NISA」と「つみたてNISA」を併用できるようになります。制度は恒久化され、非課税期間も無期限化されます。

新NISAでは、「つみたてNISA」は「つみたて投資枠」となり、年間の投資枠が40万円から120万円と3倍に増えます。これまで「一般NISA」とされてきた部分は「成長投資枠」となり、年間投資枠は240万円と2倍になります。両制度併用が可能になるので年間投資枠は実質360万円に増額され、生涯の投資枠の上限は1800万円に膨らみます。

まとめ

NISAは資産運用に活用したい非課税制度の一つです。NISAの特徴を理解して有意義な資産運用を行いましょう。

※QUICK Money Worldは金融市場の関係者が読んでいるニュースが充実。マーケット情報はもちろん、金融政策、経済情報を幅広く掲載しています。会員登録して、プロが見ているニュースをあなたも!

読める記事がもっと充実!無料会員登録バナー

著者名

QUICK Money World 辰巳 華世

2003年にQUICKに入社後、15年間勤務。約5年にわたり日本経済新聞社、日経QUICKニュース社(NQN)にて記者職に就く。QUICK退社後、フリーランスライターとして2020年より「QUICK Money World」に寄稿。


ニュース

ニュースがありません。

銘柄名・銘柄コード・キーワードから探す

株式ランキング

コード/銘柄名 株価/前日比率
1
23,740
+6.74%
2
41,770
-0.26%
3
1,717
-2.99%
4
16,585
-2%
5
4,646
+5.2%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
167
+42.73%
2
440
+22.22%
3
3,405
+17.21%
4
1,022
+17.2%
5
1,054
+16.59%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
1,699
-22.73%
2
9399
ビート
2,730
-20.4%
3
1,342
-16.33%
4
1,216
-15.14%
5
5527
propetec
974
-13.88%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
41,770
-0.26%
2
23,740
+6.74%
3
16,585
-2%
4
8,210
-3.47%
5
26,080
+1.32%
対象のクリップが削除または非公開になりました
閉じる
エラーが発生しました。お手数ですが、時間をおいて再度クリックをお願いします。
閉じる