QUICK企業価値研究所アナリスト 細貝広孝(2022/03/07)
・リハウスの回復などを踏まえ、通期予想を増額修正
22/3期通期の連結業績に関して企業価値研究所では、営業収益は前回予想(21年11月)から500億円増額の2兆1300億円、営業利益は同70億円増額の2450億円に見直した。商業施設やリハウス(個人向け仲介)などが想定を上回って回復していることなどを織り込んだ。
・物件売却の増額などで中期的な予想を上方修正
続く23/3期および24/3期の連結業績に関しても当研究所では、営業収益、営業利益ともに増額修正した。主な修正要因は売却収益の増額。23/3期以降は減少するとみていたが、投資家の投資意欲は堅調であり、引き続き高水準な物件売却が続くとの見方に修正した。
・3Q累計は物件売却の反動減などで実質営業減益
22/3期3Q累計の連結業績は、営業収益が1兆4669億円、営業利益が1545億円だった。収益認識基準の適用による連結財務諸表に与える影響は軽微であり、実質的に営業収益は横ばい、営業利益は6%減少した。前年同期に物件売却が集中した反動などで減益だった。
・リスクファクター ~金利、土地価格、建築費の上昇
・アナリストの投資判断 ~中期的な利益成長で株価に上値余地
株価は15年8月に3879.0円の高値をつけたあと、株式相場全体の動きを背景に下落。3000円近辺で上値の重い展開が続き、新型コロナ影響で同社の株価は20年3月に1538.0円の安値を付けた。その後は戻り基調になっているが、株式相場の大幅な上昇に比べると戻りが鈍い。当研究所では今回、高水準な投資家向け物件売却が継続するとの見方から、中期的な利益予想を増額修正した。当研究所の想定のように利益成長が継続すれば、株価もこれを織り込んで上値を切り上げる公算が大きいと考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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