QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2022/04/21)
・今期業績は続伸を予想。会社は強気の計画示す
企業価値研究所は同社の23/2期業績の続伸を予想し、営業利益は前期比32%増の700億円を見込む。前期は大幅増収増益だったが、部品不足を受け会社計画を下回り、物足りなかった。ただ、受注は世界的な自動化投資の拡大を背景に、過去最高水準で強含んでいる。豊富な受注残や円安もあり、今期業績は続伸する可能性が高いと判断した。会社が示した23/2期計画(営業利益720億円)は、高水準で強気な印象はあるが、特殊要因の効果や円安等もあり、概ね達成が視野に入る水準とみる。
・来期・再来期も堅調な業績推移を見込む
当研究所では同社の24/2期、25/2期の業績について、豊富な受注残、円安等を背景に堅調な推移が続くと予想。自動化投資の拡大傾向の継続により、受注が総じて高水準で推移するとみており、業績も高水準の推移を見込む。23/2期の1株当たり年間配当金は前期比12円増の64円を会社は計画。当研究所は24/2期、25/2期の配当も増加基調の推移を予想する。
・リスクファクター ~部品不足、中国のロックダウン等
・アナリストの投資判断 ~増益期待が下支えに。徐々に復調辿ると予想
当研究所の23/2期予想PERは約23倍。東証プライム市場や機械・電気機器セクターの平均水準に比べ依然やや高いが、同社の過去の平均水準を下回る。当面は事業規模が大きい中国のロックダウンの影響への懸念等から、PERは高まり難い状況が続くとみる。ただ、円安を背景とした利益増加への期待は株価の下支えになるとみており、今後は受注や利益の回復を確認しつつ、徐々に復調を辿る展開を見込む。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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