【日経QUICKニュース(NQN)】米運用会社ダブルライン・キャピタルの最高経営責任者(CEO)で「債券王」の異名を持つジェフリー・ガンドラック氏は15日、米CNBCのインタビューに対し、米国のインフレ率について「2%近くまで下がるという考えは全くあり得ない」と話した。
米連邦準備理事会(FRB)は15日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で通常の3倍の幅となる0.75%の利上げを決め、インフレ抑制に向けて利上げペースを加速している。だが、ガンドラック氏は同社の予測モデルに沿ってインフレ率が「あと数カ月は8%以上にとどまる」と予想。旅行やレジャーの需要回復を映し、サービス業での物価上昇が今後数カ月で悪化するとの見方を示した。
代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインを巡っては「1ビットコイン=1万ドルになっても全く驚かない」との認識を示した。ビットコインは昨年につけた過去最高値から約7割急落しており、ガンドラック氏は「トレンドは明らかにポジティブではない」と指摘。「仮想通貨の世界では一部で綻びがみられており、何らかの問題を予兆している可能性がある」と述べた。