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窮屈になる政権運営 解散回避の岸田首相（市川眞一 政治と経済、市場を読む）
岸田文雄首相は15日、今国会において衆議院を解散しない方針を明らかにした。
内閣総理大臣が、記者団に対して解散の見送りを明言するのは極めて異例のことだ。これで岸田政権周辺はとりあえず落ち着くとみられるが、同首相の指導力は陰りを見せるかもしれない。
昨年秋以降、岸田首相はこの通常国会会期末解散を有力な選択肢として様々な日程を考慮してきたと考えられる。2024年9月の自民党総裁選をにらみ、主要7カ国首脳会議（G7広島サミット）後が最も国民の支持が高まるとの読みだったからだろう。
しかしながら、G7広島サミット直後まで順風満帆に見えた岸田政権だが、政務秘書官であった長男の更迭を余儀なくされたほ...
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