QUICK企業価値研究所アナリスト 細貝広孝(2023/08/29)
・24/3期通期は連結営業利益3300億円を予想
24/3期通期の連結業績に関して企業価値研究所では、1Q実績は概ね想定内で推移したとの見方から、営業収益2兆3000億円(前期比1%増)、営業利益3300億円(同8%増)の前回予想(23年6月)を据え置く。
・中期的に過去最高益の更新を見込む予想を維持
続く25/3期の連結業績に関して当研究所では、営業収益2兆3600億円(前期比3%増)、営業利益3500億円(同6%増)、26/3期は営業収益2兆4300億円(同3%増)、営業利益3700億円(同6%増)と、引き続き中期的な利益成長、過去最高益の更新を見込んだ予想を維持する。
・1Qは減収も、営業利益は1Qとして過去最高を更新
24/3期1Qの連結業績は、営業収益が前年同期比3%減の5614億円、営業利益が同4%増の804億円となり、営業利益は1Qとして過去最高を更新した。投資家向け・海外住宅分譲等の減収減益は響いたが、賃貸事業の増益、施設営業事業の損益改善が寄与した。
・リスクファクター ~金利、土地価格、建築費の上昇
・アナリストの投資判断 ~中期的な利益成長で株価に上値余地
株価は15年8月に3879.0円の高値をつけたあと、株式相場全体の下落などを背景に下落。企業業績の改善などへの期待感などで相場全体が戻り歩調となっても、同社の株価は3000円に近づくと上値の重さが意識される展開が続いた。新型コロナ影響で株式相場全体が下落し、同社の株価は20年3月に1538.0円の安値を付けた。21年2月以降は、コロナ後の業績回復への期待感などから戻り基調となり、22年6月には3023.0円を付けたが、上値を抑えられた。足元は1Qの増益基調などを背景に3000円を上回って推移している。当研究所では中期的な利益成長を予想しており、予想のように利益成長が継続すれば、株価もこれを織り込んで上値を切り上げる公算が大きいと考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
本サイトに掲載の記事・レポートは、QUICK企業価値研究所が提供するアナリストレポートサービスの抜粋記事です。
レポートサービスは証券会社・金融機関様に対し個人投資家向け販売資料としてご提供させて頂いております。
サービスに関するご質問、資料のご請求等はこちらよりお問い合わせください。
※ 個人投資家の方は掲載記事(レポート)の詳細を「QUICKリサーチネット」からもご覧頂けます。
サービスの詳細・ご利用方法はこちらをご覧ください。
※ なお、本サイト掲載記事の内容に関する個別のご質問にはお答えできかねます。ご了承ください。