投資信託協会は2日、2024年1月から始まる新しい少額投資非課税制度(NISA)の「成長投資枠(特定非課税管理勘定)」対象ファンドについて、5回目のリストを公表した。対象ファンドは前回9月1日から72本増え、1895本(投資法人は含まない)となった。このうち上場投資信託(ETF)が213本(前回比6本増=8本の追加と2本の削除)、それ以外の投資信託が1682本(同66本増=70本の追加と4本の削除)となっている。
今回のリストでは、最近新規に設定された隔月分配型ファンドの追加が目立った。大型の毎月分配型ファンドの「隔月分配版」として新規設定されたものが多い。例えば、アクティブ型(積極運用型)で純資産総額(残高)が最大の「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の「Eコース隔月決算型」(10月3日に設定予定)や、年初からの資金流入額が最も多い「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)<愛称:世界のベスト>」の奇数月決算型「為替ヘッジなし」と「為替ヘッジあり」(2本とも9月22日設定)などだ。
一方、隔月分配型では「楽天・インカム戦略ポートフォリオ」の偶数月決算型が今回のリストから削除され、同じシリーズの奇数月決算型はリストに残った。また、成長投資枠での買い付けが24年1月5日以降にずれ込むファンド3本(ETF=1本、それ以外の投資信託=2本)も今回のリストでは削除になった。
成長投資枠の対象商品リストは、国内籍の投資信託(ETFを含む)や上場投資法人(不動産投資信託=REITなど)について、運用会社が税法上の要件を満たすと判断した商品を届出し、投資信託協会が取りまとめたもの。24年1月4日時点で成長投資枠での買い付けが可能な商品を対象にしている。6月21日から公表が始まり、年内までにあと3回更新される。次回は11月1日に公表予定(12月は2回公表)。
◇NISA成長投資枠の対象商品(投資信託協会)
◇NISA成長投資枠対象商品リストの更新スケジュール(投資信託協会)