QUICK Money Worldでは、QUICK端末で配信している上場予定企業の銘柄概要をまとめた「IPOレポート」を公開しています。今回は東証グロースに12月6日新規上場する、QPS研究所(5595)の概要を紹介します。
九大発ベンチャー、小型SAR衛星で地表データ提供
九州大学発のベンチャー企業。昼夜や天候を問わず地表を詳細に観測できる小型のSAR(合成開口レーダー)衛星の開発・製造や、同衛星で取得した画像データの販売を手掛ける。ウクライナ戦争などを背景に安全保障分野でこの種のデータの需要が高まっている。今後は観測範囲を広げるため衛星の製造・打ち上げを加速し、観測網を現在の2機から36機まで増やす構想だ。
人工衛星による地球観測は現在は太陽光を利用する光学式が主流だが、夜間や雲などの遮蔽物があると観測しづらいのが難点だった。SAR衛星は自らマイクロ波を照射・受信して地表を読み取る。QPS研究所独自のパラボラ型アンテナを搭載することで小型・軽量・低コストを実現した。36機のネットワークが実現すれば世界中のほぼどこでも平均10分間隔で観測できるようになる。
現在の契約先は防衛省や内閣府など国内官公庁や宇宙航空研究開発機構(JAXA)といった公的機関が大半を占める。
1995年から九大で始まった小型衛星開発の技術を受け継ぎ、同大教授だった八坂哲雄氏らが2005年に設立。本社は福岡市。部品供給などで地元企業と強い連携を図っている。スカパーJSATが上位株主に名を連ねる。
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