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PTSは株取引のチャンスを拡げられる

記事公開日 2024/2/8 17:00 最終更新日 2024/2/8 17:00 経済・ビジネス コラム・インタビュー 市場用語再点検 金融コラム

市場用語再点検!PTS

【QUICK Money World 辰巳 華世】PTSって聞いたことがありますか?株式投資は東京証券取引所など証券取引所経由での売買と思っている投資家が多いかもしれませんが、実は、証券取引所以外でもPTSと呼ばれる私設取引システムを使って株の取引をすることが可能です。今回はそんなPTSについて、PTSなら夜間での株取引ができること、PTSの良い点・注意点、日本でのPTS取引事情、PTS取引ができる証券会社、PTS取引の始め方について紹介します。

PTSなら夜間での株取引ができる

PTSとは、証券会社などが運営する私設取引システムで、証券取引所を経由せずに株式の売買をすることができます。PTSは、Proprietary Trading Systemの頭文字を略したものでピーティーエスと読みます。現在日本のPTS市場はジャパンネクストPTSとチャイ・エックスPTSの2市場あります。全ての証券会社でPTSを利用できるわけではなく、利用するには、取り扱いをしている一部の証券会社で口座を開く必要があります。

PTSの一番の特徴は、証券取引所の取引時間外に取引できる点です。東京証券取引所の現在の取引時間は朝9時〜11時半、午後12時半〜15時に限られています。(東証は2024年11月5日から取引時間を15時半まで30分延長します。)PTS市場では、東証の取引時間だけでなく、東証の取引が始まる9時前(8時20分から)や、15時以降から夜間(23時59分まで)取引することができます。

企業の決算発表や重大なニュースの発表などは証券取引所の取引が終わった15時以降に発表されることが多く、PTS市場の取引ではそういった内容にも対応することができます。また、海外市場のニュースを確認しながら取引することも可能です。

PTS市場では、東証に上場している個別銘柄や上場投資信託(ETF)、不動産投資信託(REIT)が取引することができます。外国株や外国ETFは取引できません。信用取引をすることもできます。ただ、信用取引は日中だけで夜間はできないなど時間が限られています。PTSの信用取引が利用できる証券会社も限られています。取引所の取引よりPTS市場での取引の方が売買手数料が安い証券会社もあります。

PTSは東証の取引時間以外でも売買ができるなどメリットもありますが、東証に比べると売買高は小さく、好きなタイミングで取引がしにくいなど流動性が低い課題などもあります。

 

PTSの良い点・注意点

ここではPTSの良い点と注意点を見てみましょう。

良い点

PTSは、東証の取引時間以外に取引ができるのが一番の特徴です。重要指標や企業の決算発表などは東証の取引時間外で発表されることが多いです。PTS市場では、そういった材料にすぐに反応できる点がメリットです。

東証の取引時間は昼休みをのぞく9時から15時となっており、一般的な会社員が働いている時間が中心です。PTS市場であれば、仕事が終わった夜間など日中に時間が取れない人でも取引できます。

PTS取引の手数料は、証券取引所での取引より安いことが多いです。夜間の取引は手数料無料としている証券会社もあります。ただ、手数料の設定は証券会社によって異なるので自分が取引する証券会社の手数料を確認しましょう。

PTS市場では、呼値が東証よりも細かい単位で取引されている銘柄があります。呼値とは、売買する際の価格の刻み幅のことです。呼値はそれぞれの取引所で決められています。例えば、東証で株価が6000円だと、呼値が10円刻みの銘柄があります。同じ銘柄でもPTSでの刻みは1円刻みになります。なので、東証よりも細かい刻みで取引が成立し、有利な値段で売買できる可能性が高いです。ちなみに、PTSで買った銘柄を東証で売却すること、東証で買い付けた銘柄をPTSで売却することが可能です。

『QUICK MoneyWorld』では、PTSで取引で役立つ情報なども配信しています。以下のURL先のような、毎朝配信する、昨晩のPTSで動いた銘柄一覧が読めます。

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注意点

PTSの注意点は、東証の取引に比べると出来高は小さく流動性が低いことです。市場参加者が少なく、売りたい時に売れないといったリスクを負うことがあります。東証に比べて市場参加者が少ないこともあり、
大きなニュースなど材料が出た場合は特に価格変動の幅が大きくなることもあるので注意が必要です。また、希望の株数の売買が成立しないこともあります。

PTSでは、基本的に東証に上場している個別銘柄やETF、REITが取引することはできますが、外国株や外国ETFや地方取引所だけに上場している銘柄は売買できません。また、取り扱う証券会社が独自に売買できる銘柄を指定している場合があったり、東証で取引できる銘柄であってもPTS独自の規制によって取引規制がかかることがあります。自分が取引したい銘柄がPTS市場で取引されているかどうか、どれくらいの取引量があるのかなどを確認すると良いでしょう。

日本でのPTS取引事情

PTSは、取引時間が長くメリットもありますが、日本のPTS市場はそこまで活性化していないという面があります。2020年10月に東証システムにトラブルが起こり東証で取引が一日できないという問題が発生しました。そういった場合、PTS市場が東証の代替として注目され売買が積極的に行われてもおかしくないのですが、流動性が少なかったりPTS独自の規制もあり、実際はPTS市場が東証の代替として機能しませんでした。ただ、東証のシステムトラブルを契機に、今後はPTSを活用出来るよう育成しようという流れも出てきています。東証以外でも取引をして、投資のチャンスを増やしたいという方はPTS取引を始めてみるのも一つの手です。

PTS取引ができる証券会社

PTS取引は、すべての証券会社からできるわけではありません。PTSの取り扱いをしている証券会社で手続きをする必要があります。現在は、PTS取引ができる証券会社は少ないため注意が必要です。SBI証券や松井証券、楽天証券などがPTSの取り扱いをしています。

 

PTS取引の始め方

PTS取引ができる証券会社で口座を作り、口座に投資資金を入金すれば取引することができます。現在日本には2つのPTS市場がありますが、証券会社によって売買できるPTS市場が異なりますので確認しましょう。また、証券会社によって取引時間や売買手数料も異なるので自分のニーズにあった証券会社を見つけると良いでしょう。

まとめ

PTSは、東証の取引時間以外でも売買ができ、夜間での取引や手数料が安くなるといったメリットがあります。ただ、東証に比べると流動性が低かったり、取引できない銘柄もあるため、PTSを始める前に対応している銘柄や状況をよく調べましょう。

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著者名

QUICK Money World 辰巳 華世

2003年にQUICKに入社後、15年間勤務。約5年にわたり日本経済新聞社、日経QUICKニュース社(NQN)にて記者職に就く。QUICK退社後、フリーランスライターとして2020年より「QUICK Money World」に寄稿。


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