【日経QUICKニュース(NQN)】ディスコ(6146)が25日発表した2024年3月期(前期)の連結決算は、純利益が前の期比2%増の842億円と過去最高だった。パワー半導体や生成AI(人工知能)向け高性能半導体の需要が伸びるなか、ウエハーをチップに切り分けるダイサー(切断装置)やウエハーを薄く削るグラインダ(研削装置)などの出荷が伸びた。
売上高は8%増の3075億円、営業利益は10%増の1214億円といずれも過去最高だった。製品需要の伸びに加え、外国為替市場で円安が進んだことも寄与した。24年3月期の期末配当は1株あたり231円とし、従来計画から52円積み増した。
併せて24年4~6月期(第1四半期)の業績見通しを示した。連結純利益は前年同期比49%増の189億円になる見通し。売上高は40%増の753億円、営業利益は60%増の271億円を見込む。